流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





オイシックス/生クリーム振るとバターができる「手作りセット」発売

2014年12月16日 / 商品

有機野菜・食品などのインターネット販売を手がけるオイシックスは、生クリームからバターを手づくりできるセット商品の販売を開始する。国内での生乳生産量の減少などを背景に、バター製品が店頭で品薄になっている状況に対応する。

同社が12月18日から通販サイト「Oisix(おいしっくす)」で販売する「バター手作りセット」は、生クリームを付属の手づくり用容器に入れて振るだけで、簡単にバターをつくることができるという商品。完成までにかかる時間は、わずか15分。200ミリリットルの生クリームから、約120グラムのバターができる。完成したバターは、ミルキーでやさしい味わいが特徴という。

<「バター手作りセット」790円(税別)>
「バター手作りセット」790円(税別)

「バター手作りセット」は、バターの手づくり体験を牧場で行っている酪農業者から仕入れたもの。冬休みを迎えるにあたり、親子でバター手づくり体験を楽しむことを目的に利用するのもおすすめだ。

<生クリームを振り続けるとバターが完成する>
生クリームを振り続けるとバターが完成する

昨年の猛暑の影響や、酪農家の離農などにより、国内の生乳生産量が低迷していることを受け、このところ、店頭でバターの品不足状態が続いている。

農林水産省では2014年度、国の機構が毎年定量として輸入している3000トンに加え、合計1万トンのバターの追加輸入を決定。合わせて1万3000トン分の輸入量のうち、すでに1万トンを輸入済みだが、3月末にかけて残りの3000トンを緊急輸入する予定だ。さらに11月27日には、乳業各社に対し、年末の需要期に向けたバターの安定供給を要請した。これに対し、大手バターメーカー4社は、12月の家庭用バター供給量を11月よりも33%増加させるなどと回答。農水省では、こうした努力により、家庭用バターの需給が改善するとみている。

もっとも、生乳生産量の減少は、2003年以降、傾向として続いている。背景には、酪農をとりまく事業環境の悪化などがあるとみられ、短期的な解決は期待できそうにない。

<生乳の生産量 出典:農林水産省「牛乳乳製品統計」>

生乳の生産量 出典:農林水産省「牛乳乳製品統計」

■商品概要
商品名:バター手作りセット
価格:790円(税別)
セット内容:生クリーム(200ml)、手作り用容器

■販売サイト
http://www.oisix.com/sc/butter

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧