流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ハウス食品G/切っても涙が出ない「第3のタマネギ」を開発

2015年03月31日 / 商品

ハウス食品グループ本社は3月30日、同社の中央研究所が、調理時に涙が出ず、生食しても辛みをほどんど感じない“新しいタマネギ”の作出に成功したと発表した。

既存のタマネギは2種類に大別される。通年販売されている加熱調理向きのタマネギと、1月~4月頃の春先に生食向きとして販売される新タマネギ(極早生品種)だ。

新タマネギなどは“辛みの弱いタマネギ”とされるものの、辛み成分の生成自体は抑えることができない。そのため、辛みを抜くために水さらしが必要だったり、たくさん食べると辛みを感じるといった点が、問題として少なからず意識されていた。

しかし、同社の研究グループが作り出したタマネギは、辛み成分の生成反応を根本的に抑えることに成功し、辛みがほとんどないため、水さらしの必要もないという。このため、同社は、既存の2種のタマネギとは異なる「第3のタマネギ」に位置付けられるとの見方を示している。

同社は1990年代から、タマネギの催涙成分生成に関係する酵素や成分の研究を進めてきた。2002年には、タマネギの催涙成分として、これまで知られていなかった新たな酵素「LFS」が関与していることを発見。この功績が認められ、2013年に「イグノーベル賞」の科学賞を受賞している。同賞は、ノーベル賞のパロディとして、ユニークな研究に贈られることで知られる。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧