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ミック経済研究所/2009年度のPOSシステム市場規模1242億円

2009年11月11日 / IT・システム

ミック経済研究所は11月10日、リテールソリューションベンダー40社を対象に、本部・店舗基幹システムなどのPOSシステムソリューション、EOS・ハンディターミナルシステムなどの店舗・業務支援ソリューションの動向などを調査・分析した調査結果概要を発表した。

それによると、2008年度のPOSシステム市場規模は、前年対比17.1%減の1244億円と、前年割れとなり、2009年度も1242億円とほぼ横ばいで推移すると見通している。

2008年度の減少は、低価格競争の激化で小売業が投資を抑制したほか、2006年度から2007年度に活発だったリプレース需要の反動減が原因と見られる。2009年度も引き続き個人消費不振の影響で市場規模は伸長しない模様。

金額ベースでは、POSシステム市場の約47%を占めるPOSターミナルの2008年度の市場規模は18.8%減、580億円と減少した。これは2000年問題に対応したPOSターミナルのリプレース需要と、新規出店が進んだ2007年度の反動減が原因。POSターミナルの延命化もマイナス成長の要因の一つとして考えられる。

2009年度は、6.6%減の541.5億円と引き続きマイナス成長が続く見込み。市場を牽引すると予測されるセルフレジは、消費者の抵抗感が薄れているため本格導入が進んでいる。ただし、設置面積が大きいため小型専門店などへの導入が進まず、直近でのセルフレジの急激な市場拡大は見込めないと見られている。

2008年度のPOSシステムのソフトウェアパッケージ市場は、20.9%減の163.3億円とこちらも減少した。2009年度は174.2億円、6.7%増と回復が見込まれている。2009年度のPOSシステム市場に占めるPOSソフトウェアパッケージ市場のウェイトは、多様化する顧客ニーズの迅速な反映と、コスト削減による利益率向上のため、ソフトウェアパッケージの担う役割の重要性が高まっていると考えられ、0.9ポイント増加し順調に推移する見通し。

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