グレースコンチネンタル/代官山本店
2013年08月23日 / 店舗リポート
オンワード樫山グループのアイランドは8月3日、東京都渋谷区に「グレースコンチネンタル代官山本店」をオープンした。
グレースコンチネンタルは、1997年に代官山で創業し、流行に左右されることなく、デザイナー自身が世界各地の素材や技術にこだわり、丁寧に仕上げた美しい商品を提案するレディスファッションブランド。
今回、旧本店を移転増床し、地上3階地下1階の旗艦店をオープンする。売場は地下1階から2階で、総売り場面積は約200㎡。グレースコンチネンタルのほか、ダイアグラムグレースコンチネンタル、グレースクラスの3つの商品ラインの商品を展開する。
主な商品の価格帯は、ジャケット2万4000円~5万7000円、コート3万3000円~13万円、皮革アウター4万7000円~24万円、ワンピース2万4000円~6万6000円、ブラウス1万6000円~2万8000円、ニット1万9000円~2万8000円、カットソー1万2000円~3万8000円、パンツ1万4000円~3万3000円、スカート1万4000円~3万8000円、雑貨6600円~12万円で、約500型を展開する。
代官山本店では、店舗2階にBe-Spoken(あつらえ服)専用フロアを設けた。既製服のシーズン商品のサイズ・オーダーに対応するほか、ゲストドレスやウェディングドレス、各種セットアップやアウターのセミ・オーダーを実施する。
セミ・オーダーでは、現在、ドレスを中心に約50型の商品を展開。型のほか、生地も選ぶことができる。あつらえ服専用のフィッティングルームを設置した。
セミ・オーダーでは、今後、トレンチコート、スーツなどベーシックな商品の型も作成する予定で、ドレスアップしたシーン以外の通勤など、幅広い生活シーンに対応する予定だ。
そのほか、顧客の要望にあわせて洋服を制作するフル・オーダーに対応。紅白歌合戦の衣装など、数多くのミュージシャンのステージ衣装に携わったノウハウを生かし、きめ細やかな対応をするという。
あつらえ服の価格は、素材や型などの要素により異なるが、サイズオーダーであれば、既製品価格にプラス3万円程度から、セミオーダーは15万円程度から、フルオーダーは30万円程度から、受注する。
ブランドコンセプトとして、自分達が世界各国で出会った主観的な感動を重視。ヨーロッパ、南米、インド、中国、日本国内など、その土地独自の素材や技術に触れた時の新鮮な驚き、旅の過程で受けるインスピレーションから、商品づくりを開始する。同社によると、「自分達が作りたいもの、理想とするクオリティを追求し、世の中へと提案していくのがグレースコンチネンタルのスタンス」だという。
他社でよく見られる「20代○○系の女性をターゲットに…」などの想定顧客に向けたマーケティングも、コスト削減のための外注も一切行っていないのも特徴のひとつだ。既製服のサイズは、36を基本とする。商品によっては、36のほか、34、38の3サイズを展開する。そのため、商品ディスプレイも基本的には、36のみを展開し、そのほかのサイズは、顧客に合わせ店舗後方から店頭へ運ぶ仕組みとした。
これまでの主な客層は20代後半から30代前半のおしゃれに興味のある大人の女性となっているが、10代のほか、50代~60代の顧客もあり、幅広い年代の顧客を得ている。商品もドレスアップから、ビジネス、休日のカジュアルまで幅広い生活シーンに対応させている。
シューズやバッグ、アクセサリーといった服飾雑貨も展開。シューズは36を起点に、37、38のサイズをそろえた。
「メインラインのグレースコンチネンタルは、本当にファッション好きの為の洋服をテーマに、こだわった素材を見つけるため、世界中を駆け巡り、納得のいくまで自らの足で各国を訪れ、手にした素材とインスピレーションを持ち帰り、丁寧に仕上げた美しい商品を提案する」(同社)。
店舗デザインは、世界中の素材を生かした商品を展開するグレースコンチネンタルの世界感を表現するため、ヨーロッパだけでなく、アジアやアフリカなど、世界を感じさせる工夫をした。
アメリカ合衆国がイギリスなどの植民地であった時代の建築や家具を意識したコロニアル・テイストを基調とし、ベージュゴールドトーンをベースとした。
床の大理石や階段のロイヤルブルーのカーペットはイギリスの教会から着想を得た。壁面を彩る鏡にはフランスのアンティーク家具を使用した。
1階にはペルシャじゅうたんを配置したほか、地下1階へ続く踊り場には、中国のラデンを配した美術品を配置し、さまざまな世界を感じられる工夫をした。
路面店の場合、お客が1階以外のフロアに足を運びにくいといった課題があるため、代官山本店では、回遊性を高める工夫をした。
地下1階へ下る階段に2か所、2階へ上がる階段に3か所の踊り場を設置。各踊り場に商品ディスプレイのほか、古美術品を飾るなど、自然と興味が向き見に行きたくなる仕掛けをした。また、踊り場にフィッティングルームを設け、店舗スペースの有効活用も意識した。天井には観葉植物を配置し、南国の雰囲気も取り入れた。
同社は、「不景気が続く今、消費者のニーズを重視して、他社の成功事例を真似たり、等身大の自分といったフレーズを掲げて、誰もが手に取りやすい商品展開を行うブランドが増えている。しかし、ファッションは、背伸びしてこそ、楽しいもの。画一化が進む現状にのまれることなく、今の自分よりも、もっと素敵になりたいと理想を追い求めてほしい。私達はそんな当たり前のことを、当たり前に発信する存在でいたい」という。
店舗概要
所在地:東京都渋谷区猿楽町28-7
TEL:03-5456-0209
営業時間:11時~20時
売場面積:約200㎡
展開アイテム:約500型
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