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日本百貨店協会/2008年の百貨店総売上高4.3%減

2009年01月20日 / 月次

日本百貨店協会は1月19日、12月と2008年の全国・東京地区の百貨店売上概況を発表した。それによると、2008年12月の全国の百貨店(調査対象91社・280店舗)売上高総額は約7947億円と前年同月比9.4%減で10か月連続して減少した。

全国動向は、11月同様に雇用不安や所得の減少懸念などを背景に消費者の買い控え心理が強まったことなどを背景に、ほぼ全分野で売上が減少した。季節商品では、お歳暮・クリスマスケーキの受注が好調で、このほか冬のクリアランスセールの前倒し実施なども見られたものの、高額商品や衣料品、法人需要の落ち込みなどで11月からさらに総売上が下落した。

商品別売上高で、前年実績超となったのは菓子(0.5%増)、その他(6.1%増)のみ。反面、衣料品(28.8%減)、美術・宝飾・貴金属とその他雑貨を含む雑貨(13.4%減)、食料品(36.3%減)は大きく後退した。このほかの傾向では、2007年1月から伸長してきた化粧品が初めて減少(1.7%減)に転じた。なお、2008年の年間総売上高は約7兆3813億円(前年比4.3%減)とこちらも減少した。

地区別でも前年実績を上回った地域はなく、大都市(10都市)が10都市以外の減少幅を0.6%上回った。最も落ち込みが少なかったのは横浜(7.0%減)だった。

東京地区(13社・28店舗)の12月の総売上高は約1928億円(10.4%減)と10か月連続で減少した。12月は来店客こそ前年並みだったもののまとめ買い・ついで買いが少なく客単価が減少。クリスマスケーキ・おせち料理の受注は好調だが、おせち料理の受注価格帯が若干低下した。お歳暮・おせち・福袋のネット受注は前年比で5割増となった店舗もあり、全般的に2桁成長となった。

一方、各店舗で実施された特別セールは売上の下支え要素になったものの、プロパー売上の不振をカバーするまでには届かなかった。なお、2008年の東京地区百貨店の年間総売上高は約1兆8335億486万円(4.1%減)だった。

商品別動向では、菓子(0.9%増)が24か月連続で伸長。化粧品は3.9%減と4か月ぶりに減少した。一方で家電(39.9%減)、美術・宝飾・貴金属(21.0%減)、その他家庭用品(17.8%減)は11月同様大きく減少。その他も21.8%減と後退した。

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