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ミレニアムリテイリング/組織再編、西武百貨店・そごうを一体運営

2009年01月20日 / 経営

ミレニアムリテイリングは2月1日付で組織再編を行う。

ミレニアムリテイリンググループであるミレニアムリテイリング、西武百貨店、そごうは、三位一体で、地域に貢献できる店舗の強化を目的に、「店舗現場重視」のオペレーションに経営システムを変革するとともに、現場を支える「小さな本部」の実現を目指す。

西武百貨店、そごうは、基幹店を軸にした新たな商勢圏オペレーションと現場を支える小さな本部組織の実現を図るため、地域での圧倒的な顧客支持を獲得すべく、西武・そごうの法人格を越えた商勢圏での一体運営を実施する。

基幹店(池袋本店、横浜店、千葉店、神戸店、広島店)を軸とする”商勢圏”を設定し、基幹店がリーダーシップをとり、経営インフラの共有と営業力の強化を図り、店舗運営をしていく体制になる。

池袋本店を、改めてグループのフラッグシップとして位置づけるとともに、経営資源を集中させる。

ミレニアムリテイリング、西武百貨店、そごうの3社は、戦略共有・ブランド独立・人事交流のもと、一体運営を目指し、営業本部は解組し、「商品部(MD統括部を呼称変更)」・「営業企画部」に再編する。

「商品部」は顧客ニーズにあわせたMD編成を目指し、商品領域ごとに「衣料品統括部」「雑貨統括部」「食品・テナント部」を新設し、スタッフ部門の商品企画担当と商品業務担当は、新設の「商品統括部」に統合する。

「営業企画部」は、「事業開発部」・「営業計画部」・「販売促進部(販促企画部より呼称)」・「構造改善室」にて構成し、新設の「事業開発部」は、「店舗政策担当」とセブン&アイ・グループとの取組など新規事業開発を担う「事業開発担当」で構成し、「営業計画部」は、「マーケティング担当」を新設、マーケティング業務を担う。

管理部門は、経営企画室に関連事業部と広報室を統合し、「経営企画部」に呼称変更し、店舗現場と直接対応するライン部門に位置づけ、「関連事業担当」「広報担当」を新設するとともに、「業務改革室」を新設し、店舗現場における業務改革活動の推進を担いに、本部と店舗間接業務も業務改革を推進する。

また、CSRへ取り組む企業姿勢を明確にするために、「CSR推進室」を新設する。

現場主義の実現に向けた経営システムの刷新を図るため、地域における各店舗の西武百貨店、そごうブランド・商標は維持強化する一方、本部機能の重層化を解消するため、西武百貨店とそごうの一体運営による体制整備を行なう。

さらに責任と権限を明確にするために執行役員制度を導入し、現場への権限移譲と若手幹部育成を図っていく。

池袋本店への経営資源の傾注については、グループのフラッグシップとして池袋本店への経営資源傾注をさらに強化し、「池袋本店構造改善プロジェクト」を全社プロジェクトに設置し、全社をあげて推進する。

「人事部」を新設し、要員構造の革新と人材管理の強化をはかり、現場における福利厚生対応の充実を進め、育児支援などの女性の労働環境の改善する。

全社の小集団活動と商品・顧客サービス一体での業務改革を実践し、すべての活動の起点は「現場=売場」とする「現場主義」の徹底を行う。

セブン&アイ・グループとのシナジーを武器にした営業構造改革ため、2008年10月発足の「グループシナジープロジェクト」の活動を本格稼働させ、シナジーを武器に経営革新に挑戦し、新たな百貨店業態の確立を目指す。

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