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ショッピングセンター/4月の既存売上は2.8%減

2010年05月24日 / 月次

日本ショッピングセンター協会が5月24日に発表した4月のショッピングセンター(SC)販売状況によると、既存SCの売上高は2.8%減と20か月連続で減少した。マイナス幅は前月比で1.6ポイント好転した。

同協会は、今月からSC総売上高(推計)の公表をしばらく見合わせる。3月の総売上高は2兆1828億円(前年同月比5.4%減)だった。

3月の既存SC売上高は4.4%だったが、2月(2.5%減)に引き続きマイナス幅は2%台に改善している。

例年に比べ気温が低く春物・初夏衣料品の動きが鈍かったが、文化雑貨、身の回り品が好調だったことや、買い上げ件数や客単価の減少といった報告は少なかったことに加え、キーテナントである全国展開のGMSの好調も寄与して、全体の底上げが見られた。

調査対象SCのうち約20%がプラスに転じるなど、持ち直し傾向が見られる。ただ、地方の中心地域では空き区画や売場縮小による売上減が著しいことや、GMSにおいても好不調の明暗が分かれており、今後の動向に注意を要する必要がある。

ゴールデンウィークは、日並びや好天に恵まれ、対前年同月比大幅増といった報告もみられている。

立地別でみると、郊外地域は1.3%減、特にテナントが0.3%減と前月に比べ大幅に改善した。一方、中心地域は全体で4.6%減、そのうち小都市は5.6%減、特にキーテナントは6.6%減と低水準だった。

地域別では、北海道(0.6%増)や東北地方(0.0%)がプラスになり、東北地方の周辺地域は2.4%増と先月(1.1%増)に引き続き好調だった。中部地域は1.9%減で先月(6.3%減)よりも大幅に改善した。一方で西日本の中心地域では5%~6%減と依然として厳しい状況にある。

政令指定都市別で見ると、札幌市(1.0%増)、神戸市(0.2%増)がプラス、特に神戸市のテナントは3.3%増と好調だった。一方で広島市はキーテナントが9.3%減と低調だった。その他地域では、東北が全体(0.1%増)、テナント(1.6%増)とプラス。中国地方は全体が2.9%減(先月は8.8%減)、テナントが1.0%減(先月は10.0%減)と大幅に改善している。

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