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ショッピングセンター/9月の既存SC売上高、25か月連続減少

2010年10月22日 / 月次

日本ショッピングセンター協会が10月22日に発表した9月のショッピングセンター(SC)販売状況によると、既存SCの売上高の前年同期比は2.9%減と25か月連続の減少となった。

SC総売上高(推計)は2兆931億円で全SCベースでは1.9%減となった。

先月から一転しマイナス幅が拡大した。月前半の猛暑による影響で、ファッション中心のSCでは秋物衣料が振るわず前年を下回ったことや、昨年のシルバーウィーク5連休の反動が出ている。

月後半は気温が下がり、商品が動き出したことに加え、ポイント倍増や割引セール、野球の優勝セールなど販促活動を強化したものの、前半の落ち込みを改善するまでには至らなかった。

一方、キーテナントは、飲料や盛夏商材の動きがよく、たばこの値上げによる駆け込み需要もみられ、先月と同じく1.8%減となった。さらに先月に引き続き一部の郊外地域のSCでは、主にテナントが好調であった。

立地別でみると、郊外地域が1.0%増、特にテナントは2.0%増で、先月に引き続きプラス成長であった。一方、中心地域は6.5%減、周辺地域は4.4%減で、ファッションビルを中心に猛暑の影響が響いている。

地域別では、東北(0.1%増)以外はマイナスとなり、特に中部の中心地域(9.6%減)、近畿(9.0%減)、九州・沖縄(7.1%減)と大都市圏での不振が目立つ。一方、四国の郊外地域(3.0%増)、同じく中国(2.9%増)、東北(2.8%増)は好調であった。

政令指定都市別で見ると、大阪市(8.3%減)、福岡市(7.8%減)が低調。ファッション中心のSCにおいて月前半の猛暑により、秋物衣料の動きが鈍かった。

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