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マルエツ/40坪の都市型小型SM実験店を千代田区に開店

2010年10月28日 / 店舗

マルエツは10月28日、東京都千代田区に40坪タイプの小型スーパー実験店として「マルエツ プチ 神田司町店」を開店した。

<マルエツ プチ 神田司町店>
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am/pmの跡地への出店で、東京メトロ丸の内線「淡路町駅」、都営地下鉄新宿線「小川町駅」から南に約200m、JR線「神田駅」からは西に約300mに位置し、オフィスビルが多い立地となっている。

<神田司町店地図>
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設定商圏は300m圏で、世帯数は約1400世帯、昼間人口は約1万3000人と、人通りは多い。

古瀬良多取締役常務執行役員経営企画本部本部長は「これまでの50坪タイプの店舗は、惣菜の店内加工設備を備え、バックヤードを含め70坪程度の敷地が必要で、コンビニの跡地への出店が難しかった。惣菜を完全にアウトパックにしてバックヤードをなくし40坪タイプとしたことで、コンビニの跡地への出店が可能となった」と新型小型店の開発の理由を語る。

同店の売場面積は140㎡で、従業員数は9名、営業時間は7時から23時までで、生鮮食品、惣菜、加工食品、日用雑貨など約3000品目を扱う。

<取扱商品の一例>
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店内サービスとしては、電子マネーEdy、ATM、マルエツポイントカードが利用できセルフサービスのコーヒーも展開する。

同社はこれまで、都内に50坪タイプの小型店舗として、ジョナサンの跡地に2009年6月にマルエツ プチ 日本橋金座通り店(中央区)を開店し、麹町店四丁目店(千代田区麹町)、小伝間町店(中央区)、人形町店(中央区)を開店している。

50坪型との変更点は、惣菜厨房を無くした点とカフェスペースを無くした点だ。惣菜については、基本的にはアウトパックで対応し、店内にはレジ後方にフライヤーを設置、フライ、フランクフルトなどファーストフード商品のみ店内加工をし、専用什器でセルフサービスで提供する。

バックヤードをなくしているため、商品在庫は棚上在庫で対応。自動発注を活用して毎日発注、翌日納品をする。物流は新座小型店物流センター(埼玉県新座市)が担っている。

将来的には3店舗程度を1人の店長で管理する体制を目指しており、ローコスト運営を強化する予定だ。

平均日販は、大手コンビニチェーンと同等の60万円弱で、採算が取れるもようで、商品価格は通常のマルエツと同等で、一部惣菜のみ違う価格設定とする。最終的な粗利率は、通常店舗よりも高めの設定とする。

今後もコンビニ跡地への居抜き出店を中心に店舗を展開する計画で、マルエツの店舗がない杉並区に1店舗、神奈川県の横浜市内に1店舗を出店し早期に3店舗体制とする。早ければ、ここ1、2年で30店舗に拡大する計画だ。

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