イケア・ジャパンは4月7日、東京都立川市に都内初のイケアストア「IKEA立川」を報道関係者に公開した。
国内7店目の出店。店舗面積は約4万㎡の標準店で、1階はセルフサービスエリア、レジ、食品、ファストフード、子どもの遊び場、2階はショールーム、マーケットホール、レストラン&カフェ、3階~5階が駐車場となっている。
既存店と同様に約9500品目の商品を展開し、部屋を再現した家具を含めたホームファニシング提案を行うルームセットを54室設置。
一部のルームでは、部屋の家具が一式でいくらになるかを提示した。
そのほか、間取りそのものを再現したホームと名付けた展示スペースを6つ設置した。18㎡1K(賃貸)、25㎡1K(持ち家)、35㎡1LDK(賃貸・カップル)、35㎡1LDK(賃貸・家族)、55㎡2LDK(持ち家)、75㎡3LDK(持ち家)を再現した。
ルーム提案では、店舗から60分圏内の約50軒の家庭を訪問し、売場提案に役立てた。
ホームでは、持ち家は壁にボルトを打ち付けるなどの壁面を使った提案が多用になること意識した提案を実施。一方、賃貸は壁への造作に制限があることから、壁面を傷つけないことを意識した提案とした。
店舗は既存店と同様に、1階入口から入ると2階に上り、2階に家具を展開する「ショールーム」をワンウェイコントロールで回る仕組みを踏襲した。
家庭訪問の結果、収納が大きなテーマとなっていることが分かったため、収納に関する売場を既存店の約2倍に拡大した。部屋ごとの収納の他に、廊下や壁を利用した収納方法を展示する。
日本の住宅環境にあわせて、押入れを活用した提案も実施。押入れを子どもの寝室的に活用する提案や、見せる収納に活用する提案などを行う。
既存店は、2階は「ショールーム」、1階は生活雑貨を展開する「マーケットホール」の配置だが、立川店は、「ショールーム」と「マーケットホール」を2階のワンフロアで展開し、より買い物の利便性を高めた。
立川店からの取り組みとして、通路端から壁面までの売場の奥行きを既存店よりも短くした。売場の奥行きを狭くすることで、お客が通路から、より早く商品に近づきやすくなる売場を目指した。
イケアは、年間で約100万台のキッチンを販売する世界有数のキッチンメーカーだが、日本ではまだ認知度がない。
そのため、キッチン提案を強化カテゴリーとして打ち出していくという。
世界のイケアでの最新の取り組みを導入した店舗で、今回は、家具の扉の色・素材やドアノブなど、部品を変えることで、雰囲気を変えることができることを積極的に訴求する。
イケアでは、直接のリフォーム相談には対応していないが、プロのリフォーム業者向けのビジネスコーナーを設置。リフォーム業者が顧客と共に店舗を訪れ、イケアの商品を活用したリフォーム相談をする機会が増加しているという。
各店舗にはコミュニケーション&インテリアデザインチームを配置。インテリアデザイナー、グラフィック担当、ビジュアルマーチャンダイジング担当、大工の4分野の専門家からなるチームで、個人から法人までの相談に対応する。
各店で15人~20人のチーム編成だが、立川店では15人を配置する。
店舗スタッフの制服は黄色が基本色だが、インテリアデザイナーの制服は黒とすることで、できるだけ早くデザイナーに相談できるようにした。
イケアでは、40フィートコンテナで商品を海外から運んでいる。店舗でもパレットごとフォークリフト商品を搬入、出し入れする。
1階では、2階で見た家具を実際に購入するセルフサービスエリアを展開し、組み立て前のフラットに梱包した商品を陳列する。
立川店は、JR立川駅から徒歩12分、多摩都市モノレール高松駅から徒歩7分、立川バス災害医療センター/災害医療センター東から徒歩1分の立地。
駅に近い特性を生かし、環境対策の一環として、電車やモノレールなど公共交通機関による来店を推奨。
駐車場は、商品の購入の有無に関わらず一律1000円と有料化した。
今回は、配送受付のプロセスを見直し、商品の会計と配送受付を同時にできる「ワンストップショッピング」と名付けた、配送カウンター機能を持ったレジを導入した。
イケアファミリーメンバーには、IC乗車券利用で公共交通機関で来店し、2万円(税込)以上購入した場合、配送料金の50%をIKEAギフトカードで還元する。
レストランフロアは、昨年、船橋店から開始したリニューアルを踏襲し、実際に販売するソファや照明などを多用し、家庭のダイニングで食事をする雰囲気の演出を強化した。
約700席を配置し、家族でゆっくりと食事をできる環境を調えた。
店舗の入口1階には、スウェーデンのワインやスモークサーモンなどを食材を販売するスウェーデンフードマーケットビストロを設置。スウェーデンの食文化も伝える。
そのほか、ホットドック、ソフトドリンク、ソフトクリームのファストフードを販売。家具を購入しなくとも気軽に店舗を利用できる環境を調えた。
買い物の間、小さな子どもを60分間あずけることができる「スモールランド」も1階入口奥に設置し、子ども連れのお客がゆっくりと買い物できる配慮をした。
イケアでは2020年までに、店舗で使用するエネルギーを100%再生可能エネルギーとする目標を掲げており、屋上には1000kwの太陽光パネルを設置したほか、地中熱利用空調システム(容量350k)を導入した。電気自動車の利用促進のため、急速充電器も1台、設置した。
店舗概要
所在地:東京都立川市緑町6
営業時間:平日10時~21時
土日祝9時~21時
駐車台数:約1500台(駐車料金一律1000円)
敷地面積:約2万6000㎡
店舗面積:約4万㎡
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