流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ベアバーガー/自由が丘にNY発グルメバーガー上陸

2015年07月15日 / トピックス商品店舗店舗リポート

ベアバーガージャパンは7月19日、東京・自由が丘の商業施設「メイプルファーム」に、ニューヨーク発のグルメバーガー「Bareburger(ベアバーガー)」の1号店「ベアバーガー自由が丘店」をオープンする。15日、関係者向けに内覧会を開催した。

<ベアバーガー自由が丘店>
ベアバーガー自由が丘店

アパレルブランドのトゥモローランドとベアバーガーがパートナーシップを結び昨年11月に資本金1000万円で設立した合弁会社ベアバーガージャパンが、日本国内での展開を担う。

2016年春には、銀座の中心地の商業施設内に2号店を出店する予定だ。

<1階カウンター席>
1階カウンター席

bare(ベア)とは、ありのままの意味で、ホルモンや農薬などを極力使わず育てた食材を提供する方針を掲げ、2009年にニューヨークで創業した。体に優しいグルメバーガー13アイテムを主力メニューとする。

4種類のサラダ、6種類のサイドディッシュを展開。ドリンクは、オーガニックワイン、オーガニックソーダ、ジュースのほか、4種類のシェイクを提供する。

オーガニックハンバーガーの小規模チェーンで、マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ロングアイランド、ニュージャージー、コネチカット、オハイオ、ペンシルベニア、カナダで、26店を展開する。

<2階の客席>
2階の客席

1号店は2フロア構成で、店舗面積は60坪、客席数は97席。営業時間は11時~22時で、主力メニューはハンバーガーだが、レストランのように、お酒と食事を楽しめる店舗を想定する。ハンバーガーは、肉、バンズ、チーズ、野菜などを自分で組み合わせる「BE MY BURGER」というメニューも提供する。

<おすすめメニューのカウンティフェア1680円>
おすすめメニューのカウンティフェア1680円

ハンバーガーは税別1380円~2980円、サイドメニューは300円~580円、ドリンクは430円~680円、サラダは580円~1280円で販売する。平均客単価はランチで1000円前後、ディナーではアルコールなしで1500円前後を想定する。

<ベビーグリーンサラダ580円>
ベビーグリーンサラダ580円

<カリフレッシュ1280円>
カリフレッシュ1280円

単純にセットメニューを作ると客単価は2000円を越えるが、ランチでは、ハンバーガ-を注文せずサラダとドリンクを注文するお客も想定した。ディナータイムも複数の商品を注文すれば3000円~3500円程度にはなるが、メニューをシェアし、ドリンクを楽しむシーンもあるため、客単価は低めに見込んだ。

<フレンチフライ300円>
フレンチフライ300円

<オニオンリング580円>
オニオンリング580円

メイプルファームは、トゥモローランドの直営1号店をオープンした商業施設で、現在もトゥモローランドが展開する3つのブランドが店舗を構える。トゥモローランドは、ライフスタイルブランドを早くから掲げており、これまでもカフェやレストラン・バーなどを運営している。

今回は、トゥモローランドがメイプルファーム内で運営していた「カフェキャバノン」をリニューアルして出店した。

<トゥモローランド1号店と同じ商業施設に出店>
トゥモローランド1号店と同じ商業施設に出店

ターゲット層は、トゥモローランドと同様にファッション感度が高い層とした。ありふれた大衆商品を買わないものの、ラグジュアリーブランドには手を出さず、高品質なおしゃれを楽しむ層を想定する。

ファーストフード店には行かないが、ラグジュアリーなレストランも利用しない層が、手軽にゆったりと落ち着いた雰囲気で、高品質な料理が楽しめる業態として位置付け、ライフスタイルを衣食住で提案したいという。

<2階客席の全景>
2階客席の全景

客層はアパレルの顧客層と重なり、1号店もトゥモローランドにゆかりのある立地だが、店舗開発は、ベアバーガージャパンが独自に行う。ブランドイメージを打ち出すため、基本的には路面店で、店舗面積は30~50坪、客席数50席程度の物件を検討している。

<商業施設外の入口>
商業施設外の入口

アメリカ本国では、住宅街やウォールストリートのようなオフィス街など、感度が高いさまざまな立地で展開。日本でも赤坂、表参道、二子玉川、横浜などファッションに興味のある客層が集まるエリアを想定する。2年目から首都圏以外の全国の政令指定都市への出店を開始し、5年で30店程度を出店したいという。

<ユリピディーズ・ペレカノスCEO>
ユリピディーズ・ペレカノスCEO

来日した創業者でBareburgerCEOのユリピディーズ・ペレカノス氏は「ハンバーガーからミルクシェイクにいたるまで、全ての商品で川上から川下までオーガニックでナチュラルな商品にこだわった。単にビジネスを拡大するのではなく、ホスピタリティーや会社の社風を含め、ファミリーのように取り組めるパートナーとしてトゥモローランドを選んだ」と語る。

<シェイク・ミルク780円>
シェイク・ミルク780円

米国では、素材にこだわったハンバーガーチェーンとして「シェイクシャック」が知られているが、「川上から川下まで、しっかりとオーガニック素材を管理している点、サイドメニューのサラダ、シェイクなどが充実している点、店内に客席を設けフルサービスを基本とする点が、シェイクシャックとの違いだ」と答えた。

<おすすめメニューの得るマタドール1680円>
おすすめメニューの得るマタドール1680円

日本国内では欧米と同等品質のオーガニックビーフが生産されていないことから、食肉事業者のアマイを通じて、オーストラリア産の「OBEオーガニック・ビーフ」を調達。野菜は、有機野菜を提供する大地を守る会と宮崎県綾町から仕入れ、オーガニックな食材を安定供給できる体制を整えた。

<おすすめメニューのスプリーム1710円>
おすすめメニューのスプリーム1710円

メニューは基本的にアメリカ本国のレシピを再現、量目も米国本国と同様のサイズとした。ベアバーガーは出店地域に合わせたローカライズも経営方針に掲げているため、日本限定メニューとして、つくねのパテを使用したハンバーガーつくね(1520円)、尾崎牛を使用したトゥモローバーガー(2980円)の2品を日本オリジナルメニューとした。

<つくね1520円>
つくね1520円

ディナータイムには、オーガニックにこだわったクラフトビールなども提供する予定で、今後は国産のクラフトビールの提供も検討する。

<トゥモローバーガー2980円>
トゥモローバーガー2980円

店舗デザインは、米国本国のデザイナーが担当。1店1店違うデザインを採用し、居ぬき出店の場合は可能な限り、元の店舗の造作などを活用する。建材はリサイクルウッドなど廃材を多用し、新品の建材は使用しない。米国では廃コンテナを積み上げた店舗もあり、店舗づくりでもエコロジーを追求する。

日本国内の店舗もデザインは米国本国のデザイナーと日本のデザイナーが共同で作り、廃材を活用した店舗を設計する計画だ。

<パーティールーム>
パーティールーム

客席はフルサービスのレストランを基本に設計しているが、カウンター席、テラス席も設置。自由が丘店では、大人数で利用できるパーティールームも設置した。米国では子どもの誕生日会での利用も多い。そのため、キッズメニュー2種(780円、880円)も用意した。

<キッズメニューグリズリー880円>
キッズメニューグリズリー880円

<キッズメニューパンダ780円>
キッズメニューパンダ780円

現在はテイクアウトにのみ対応するが、米国では店舗周辺へのデリバリーサービスも実施している。自由が丘店でも将来的にはデリバリーサービスを実施し、ホームパーティーへも対応する方針だ。

<階段壁面にグッズをディスプレイ>
階段壁面にグッズをディスプレイ

なお、店舗ではトゥモローランドが手掛けるベアバーガーのオリジナルTシャツ、パーカー、トートバッグ、コースターを販売。従業員の制服もオリジナルTシャツで統一した。

<米国スタッフの記念撮影>
米国スタッフの記念撮影

店舗概要
所在地:東京都目黒区自由が丘2-16-10
メイプルファーム内
TEL:03-3724-5821
営業時間:11時~22時
店舗面積:60坪(2フロア)
席数:97席

■Bareburger
http://bareburger.co.jp/

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧