三ッ星靴下/自己破産を申請、負債合計約32億円
2025年12月17日 10:25 / 経営
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帝国データバンクによると、三ッ星靴下(奈良県大和高田市)と関係会社の三ツ星産業はこのほど、自己破産を申請した。
三ッ星靴下は1948年4月創業。カジュアル用途の紳士用・婦人用ソックスやストッキングの製造を手がけていた。自社工場のほか、中国の生産協力工場で製造。1986年12月期の売上高は約80億500万円を計上。
しかし、2011年にはストッキングの製造から撤退。さらに、一部のアパレルチェーンとの取引を縮小させたこともあって、2016年12月期の年売上高は10億円を下回っていた。
その後、過去の設備投資などにより膨らんだ有利子負債が重荷となり、資金繰りが悪化。最近では為替が円安に振れたこともあって採算が悪化。借入金の返済の見通しが立たないことから、2025年7月1日に事業を停止していた。
三ツ星産業は1981年6月に三ッ星靴下の営業部門の一部を独立させる形で設立、アパレルチェーンや総合スーパーなどへの販路を構築していた。
負債は申請時点で、三ッ星靴下が債権者約90人に対し約27億569万円、三ツ星産業が債権者約22人に対し約5億4141万円。2社合計で約32億4710万円となっている。
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