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ファンケル/子会社を分割し、貸付債権を放棄

2011年12月05日 / 経営

ファンケルは12月5日、連結子会社である「いいもの王国」の雑貨販売事業を会社分割(新設分割)し、新たに設立する新設会社に承継させた上で、同新設会社の株式全部を1億5000万円で池森賢二氏に譲渡すると発表した。
会社分割後、いいもの王国を特別清算する。また、いいもの王国と池森賢二氏との間で株式譲渡契約書を締結した。
また、分割会社となる子会社の商号を「いいもの不動産」へ変更し、会社分割に伴い新設会社となる孫会社の商号を「いいもの王国」とする。
ファンケルの「いいもの王国」に対する貸付債権18億5000万円と貸付債権の担保として抵当権を有する本社建物・土地の不動産については、新設会社の事業運営を円滑に進めるため、新設会社への承継対象から外すこととした。
会社分割後、分割会社は特別清算を予定しており、ファンケルからの貸付債権は放棄する。
分割会社に対するファンケルからの貸付金の担保として抵当権を有する本社建物・土地の不動産については、分割会社の特別清算前に第三者に売却を行い、ファンケルからの借入金の返済に充当する予定だ。最終的な債権放棄額については、詳細が確定次第、速やかに公表するという。
2000年8月に「いいもの王国」に出資を行い、グループ会社の一角として雑貨販売の拡販に取り組んでいた。
しかし、経営体質の強化を目的とした事業の選択と集中を検討していく中で、現時点で事業を譲渡することが、ファンケルと新設会社にとって更なる成長の足掛かりになると判断したという。

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