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介護福祉用具用品市場/2013年度は4.5%増の2726億円

2014年06月20日 / 商品経営

矢野経済研究所は、介護福祉用具用品市場に関する調査結果2014を発表した。

調査によると、2013年度の国内の介護福祉用具用品市場は前年度比4.5%増の2726億2000万円(メーカー出荷金額ベース)の見込みとなった。

高齢者人口が緩やかに増加する動きに加え、特別養護老人ホームや病院の新築、サービス付き高齢者向け住宅の新設効果が寄与し、大人用紙おむつや在宅用介護ベッド、エアマット・体圧分散マット、車いすといった定番的な商品が市場を牽引し、市場全体を底上げした。

2013年度の介護福祉用具用品市場を製品分野別にみると、大人用紙おむつは施設利用と在宅介護利用の両需要ともに、堅調に推移している。

在宅用介護ベッドは新JIS規格認証製品への買い替え需要が継続している。エアマット・体圧分散マット、車いす、歩行器・歩行車・シルバーカーも市場規模は増加しており、円安によりコスト増となったが販売単価も上昇したことで、市場は拡大する見込み。

今後の推移を考えると、団塊の世代の高齢化など高齢者人口の増加は基本的なプラス要因となるものの、国の予算は限られたものであり、基調としての国の介護保険関連予算の抑制指向と、それを受けた自治体が工夫して如何に地域で元気な高齢者を維持していくか、などがポイントとなる。

今後も用具用品の需要は堅調に推移し、2020年度の国内の介護福祉用具用品市場規模は、2996億9000万円(メーカー出荷金額ベース)と予測する。

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