住友商事は6月26日、アパレル企業向けウェブマーケティング・海外進出支援などを行うアパレルウェブの子会社で、「JRunway(ジェイランウェイ)」を展開するAWCGPTEへ出資したと発表した。
AWCGは、「日本のファッションを世界へ」をスローガンに、日本ブランドの海外進出サポートを行うため2011年8月に設立。
2012年10月にシンガポールの中心的ショッピングエリアであるオチャード地区のショッピングモール、「プラザ・シンガプーラ」の1階にセレクトショップ「JRunway」をオープンした。
渋谷・原宿などの日本のヤングカルチャーを体感できるストアとして現地で高い評価を受けており、公式Facebookページの「いいね」数は26万人を突破、累計買上客数は5万人を超え、オープン後わずか1年強で認知度37.3%を達成するなど、広く支持を集めている。
実店舗に続いて、「JRunway」のECサイト、「Shop.JRunway(ショップドットジェイランウェイ)」を近日中にオープンする予定だ。
まずは「JRunway」で販売する商品のECサイトとしてスタートさせ、今秋には、より幅広いテイストの商品を日本から直接アセアン地域の消費者にお届けする「越境型」ECモールとして本格的に始動する計画だ。
AWCGはシンガポールの郵便事業会社であるシンガポールポスト社と業務提携契約を締結しており、アセアン地域への配送はシンガポールポストが担当する。
このため、同ECモールに出店する日本のアパレル・ファッション企業は、注文が入り次第、商品を国内の指定倉庫に納品するだけで、容易にアセアン全域へ販売ができる。
AWCGは、住友商事とアパレルウェブの強みを活かし、有店舗事業と無店舗事業を組み合わせたプラットフォームを日本アパレル企業向けに提供することにより、5年後には売上高150億円を目標とした。