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三越伊勢丹HD/組織再編

2014年09月25日 / 経営

三越伊勢丹ホールディングスは9月22日、商業不動産事業の組織再編を行うと発表した。

グループ内の不動産関係会社である三越伊勢丹プロパティ・デザインと三越環境デザインを統合する。

<統合の概要>
統合の概要

グループの百貨店事業を中心に培ってきた小売業としてのノウハウと、グループの不動産関連会社が持つ機能・ノウハウを活用することにより、全国に保有する自社不動産の最大活用と商業施設を展開するための基盤整備に取り取り組む一環。

4月にグループ内不動産関連会社の三越伊勢丹ビルマネジメント、三越パーキングサービス、三越伊勢丹の専門館事業のうちアルタ事業を再編・統合し、商号を変更した上で、今回の統合当事会社である三越伊勢丹プロパティ・デザインを発足させていた。

三越伊勢丹プロパティ・デザインと三越環境デザインの統合においては、三越伊勢丹が保有していた三越環境デザインの株式を三越伊勢丹プロパティ・デザインに譲渡し、三越伊勢丹プロパティ・デザインは100%子会社化した三越環境デザインとの合併を10月1日付で実施する。

組織再編により、三越伊勢丹プロパティ・デザインは、商業施設の開発から設計・施工のほか、テナントリーシングや開業後の施設の運営・管理までの三越伊勢丹グループにおけるノウハウを集約させ、事業を一貫して請け負える体制を強化する。

今後、建装・プロパティマネジメント事業の全てを展開できる強みを活かし、積極的にグループ外へ事業拡大を図り、収益事業化を進める。

2014年度は、商業不動産事業の本格スタートに向けた組織体制整備の一環として、三越伊勢丹HD内に開発機能を担う「商業不動産開発部」を設置しており、建装・プロパティマネジメント機能を担う三越伊勢丹プロパティ・デザインと連携を図り、将来的には店舗周辺再開発計画の検討も進めながら、事業を推進する。

三越伊勢丹プロパティ・デザインは、2020年開催予定の東京オリンピックなども踏まえ、商業施設、ホテル、都心オフィス再開発などにおいて積極的に外部営業を拡大する。

統合により守備範囲が広がることを活かし、建装受注物件におけるテナントリーシングやビルマネジメント業務の受託など、複数の事業のセット営業に取り組む計画だ。

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