トリニティアーツは、「niKo and …」原宿・明治通りにグローバル旗艦店「niko and … TOKYO」をオープンした。
2フロアの路面店で、売場面積は1階453.11㎡、2階510.44㎡、合計963.55㎡。
1階にウィメンズ、カフェ、書籍、家具、エディトリアル スペース(特集売場)、2階にメンズ、ウィメンズ、服飾雑貨、グリーン(植物)とレストランを展開する。
ニコアンド事業部の星野明部長は「2007年にブランドを立ち上げてから、店舗数が100店を超える規模まで成長し、2012年からは海外展開も開始した。ブランドが拡大する中で、大型店で、書籍、カフェ、レストランを含め、衣食住の全てのライススタイルに対して、ニコアンドとしての提案をすることで、ブランドの原点を見直したい」と語る。
ニコアンドの主要ターゲットは25歳~35歳の男女で、雑貨から始まったブランドだが、アパレルも展開する。通常店舗の商品構成比率はアパレル50%、雑貨50%。niko and … TOKYOも飲食を除く物販では、ほぼ同様な商品構成比とした。1階には部屋をコンセプトとして展示スペース「ROOM no.25」も設置した。
ライフスタイルブランドとして、取扱商品の拡大を図っており、2013年11月からイオンモール鹿児島では、初のコーヒースタンド併設店を出店。5月にオープンした金沢フォーラス店は、未来屋書店とコラボレートしたブック&カフェスペース併設店を出店している。横浜ベイクォーター店では、レストランの「WIRED KITCHEN」を併設した店舗を展開する。
niko and … TOKYOでも1階に「niko and … COFFEE」を配置した。11時から22時までの営業で、カウンター席3席、テーブル席10席、ソファー席5席、合計18席を運営する。
ブランドアイデンティティのひとつである「暮らしを便利にする」を実現するサービスの一環として、初めてレンタサイクル「niko レンタサイクル」を導入。原宿や表参道の街をお気に入りの洋服を身に着け自転車で散策し、自転車を返却するときには、カフェでコーヒーを楽しむといったライフスタイルを提案する。
「niko and …」は、「nobody i know own style」の頭文字を取り、「わたし以上にわたしのことを知っている人はいない。わたしのことはわたしが一番知っている」という意味を持ったブランド名で、「and … style」をコンセプトに、自分だけでは気が付かない心地よさを感じる、アパレルやインテリアを扱う複合ショップを展開する。
1階では、ライフスタイル提案の一環として、はじめて書籍を導入した。今回は、東京駅前の商業施設「KITTE」で、書籍・文具・雑貨・カフェの併設店を運営する「マルノウチリーディングスタイル」が選書したブックコーナーを展開。ソファーでくつろぎながら、コーヒーとともに知的好奇心も満たす提案をしたいという。
グローバル旗艦店出店にあたり、提案したいライフスタイルの一つとして、アメリカで住みたい都市として、上位に上がる街ポートランドに着目。ポートランドの人々のゆったりとしたライフスタイルをブランドのひとつの要素に加え、2階には、ポートランドの人気レストラン「navarre(ナヴァー)」を導入した。
ナヴァーは2002年にポートランドでオープンしたレストランで、小皿、大皿料理を選べるタパス形式で、旬の食材をワインと共に提供する。運営は、オーガニック食材を販売するオーガニッククルーが担当し、地産地消をひとつの軸にメニューを構成する。
座席数は40席で、11時~17時はランチタイムで、大皿から料理を取り分けるデリスタイルで営業。17時~22時はデイナータイムで、オーダースタイルで運営。赤・白各7種、14種類のワインも提供する。ナヴァーは今後、多店舗展開も検討したいという。
ナヴァーの隣には、「niko and … TOKYO」で初めて導入したグリーン(植物)コーナーを設置した。運営は、東京・武蔵小山でグリーン、アンティーク家具などを販売するインテリアショップ「TRANSHIP」が担当。ヨーロッパから買い付けたアンティーク家具や雑貨とグリーンを組み合わせた提案を行う。
星野部長は「40坪程度の小型店から300坪を超える大型店まで、さまざまな店舗がある中で、ブランドコンセプトを表現しきれていない面があった。niko and … TOKYOを出店することで、ブランドとして提案したかったこと、やりたかったことを打ち出し、ブランドをさらに成長させていく」と語る。
「niko and … TOKYO」のコンセプトは、雑誌のように編集し、特集と連載をもつお店で、1階入口には、店舗を象徴する空間として「エディトリアルスペース」を設置した。雑誌の特集の位置づけで、45~60日のサイクルで編集テーマを変えていく。特集の第1弾は「45日のポートランド」とし、アパレル、雑貨、食、アート、音楽、本などさまざまな商品を紹介する。
そのほかのスペースは、雑誌の連載として展開。特集と連載をもちながら雑誌のようにショップを編集することで、お客が立ち寄るたびに、さまざまな発見や体験を提供する店舗を目指す。
商品展開では、通常店舗よりも仕入商品の比率を高めたのが特徴で、インポート商品を増やし、メンズで70%程度、ウィメンズで60%程度を仕入商品とした。通常店舗では3800円~5800円程度のトップスでは、2万円台の商品も展開。コートは3~5万円、バッグでも5万円の商品を扱うなど、新たな品ぞろえに挑戦した。
原宿という感度が高いマーケットで、新たな商品に挑戦することで、既存店でも展開できる商品のテストマーケティングを行いたいという。
店舗概要
niko and … TOKYO
所在地:渋谷区神宮前6-12-20
TEL:03-5778-3304
営業時間:11時~22時
延床面積:1144.68㎡
店舗面積:1階453.11㎡、2階510.44㎡、963.55㎡
1階カフェ
営業時間:11時~22時
席数:カウンター3席、テーブル10席、ソファー5席、合計18席
2階レストラン
営業時間:11時~22時
席数:カウンター16席、テーブル24席、合計40席
■niko and … TOKYO
http://magazine.nikoand.jp/tokyo/
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