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あきんどスシロー/オラクルのデータベースで経営管理システム刷新

2014年12月10日 / IT・システム経営

日本オラクルとブレインチャイルドは12月10日、あきんどスシローがオラクルの分析シミュレーション用多次元データベース「Oracle Essbase」により経営管理システムを刷新したと発表した。

プロジェクトにおけるシステムの導入支援はブレインチャイルドが担当した。

あきんどスシローは、人件費の上昇や世界的な和食ブームにともなう魚介類の価格高騰など、回転寿司業界を取り巻く環境が大きく変化する中、同社では、市場の状況を的確かつ迅速にとらえることで日々の戦術立案と遂行を支援する経営管理システムの導入を決定した。

2011年から、海外展開に注力するあきんどスシローは、今後の海外事業の拡大を見据え、国内外のグループ企業の経営状況もリアルタイムで把握できるシステムを必要としていた。

経営会議向けの資料作成時に、表計算ソフトを使用した数値入力に多大な時間を要しており、情報の分析と活用が不十分であるという課題を抱えていた。

経営戦略に合わせた柔軟性と拡張性を兼ね備え、短期導入が可能である点を評価し、オラクルの多次元データベース「Oracle Essbase」の導入を決めた。

導入を支援したブレインチャイルドのトレーニングにより、業務部門ユーザーが短期間でシステムの操作を習得でき、入力作業を短縮できると同時に、経営の意思決定に寄与する情報の分析に注力できるようになった点も評価された。

「Oracle Essbase」で構築した経営管理システムは、採用決定から1か月で導入が完了し、3か月後に本格稼働を開始した。新システムにより、従来は3~5営業日かかっていた表計算ソフトでの数値入力作業が、0.5営業日まで短縮された。

多次元データベースの機能により、主要な重要業績評価指標(KPI)だけでなく、財務諸表、キャッシュフローのほか、エリア別や店舗別、本社内の部門別、あるいは出店年度別などの情報も把握できるようになった。

表計算ソフトに入力した数値を自動的に「Oracle Essbase」に読み込む関数を組み込むことで、海外のグループ会社が入力したデータをもとに、日本の本社で海外の状況を把握、管理することが可能となった。

ブレインチャイルドの導入支援により、業務部門ユーザーはシステムの操作方法だけでなく、日々、変化する経営管理を「Oracle Essbase」に適用する際に必要な手法を習得した。

結果として、経営陣の要望に業務部門ユーザーが自ら柔軟かつ迅速に対応でき、有効な分析項目や新たなKPI等の指標の発見と設定も可能になったという。

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