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クロスプラス/仕入先との不適切な取引が判明

2015年04月24日 / 経営

クロスプラスは4月22日、財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備を発表した。

2月に自社の一部の営業部門において、仕入取引先との間で仕入に関する不適切な取引が存在することが判明した。

各営業部署へ営業活動に関わる決裁権限を委譲しており、各部署は商品企画から、仕入、販売、入出荷や在庫の管理までの営業活動を一貫して行なっている。

この組織形態はDIV(ディビジョン)制と呼んでおり、該当部署の責任者であるDIV長には、権限を委譲する一方、担当部署の業務全般が内部統制のルールに沿って正しく行なわれているかを自らチェック・確認して決裁を行う責務を負わせており、内部統制上重要な位置付けを持たせていた。

今回、一部のDIVにおいて一部の仕入先に対し、仕入価格の調整などの条件交渉により予算の達成を図っていたことが調査の結果判明し、該当取引の内容をチェック・確認し正しく是正すべきDIV長がその責務を果たしていなかったことや、なかにはDIV長自ら指示していた事案も判明した。

いずれの取引も、仕入先との合意の下に行われており、法的には問題のない契約として有効に成立していた。

DIV長への過度な権限の集中により決裁を行なう際のチェック・確認が不十分になっており、全社的な内部統制におけるコンプライアンスの徹底、人事制度、DIV長を監督するモニタリング機能、業務プロセスにおける仕入決裁権者の承認プロセスに不備があり、財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備であると判断した。

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