オンワードホールディングスとラオックスは6月22日、ファッション衣料などの生活文化製品の企画・生産・販売事業を行う合弁会社を設立すると発表した。
新会社の名称は未定で、9月1日に設立する予定。資本金は4億円で、出資比率はオンワードHD51%、ラオックス49%。社長を含む3人の役員をオンワードから、副社長を含む2人の役員をラオックスから派遣する。
合弁会社は、日本の優れたモノ創り技術や洗練された生活文化を反映した高品質・高感度な「ジャパンクオリティ」の生活文化製品を、アジア諸国など世界のお客に提供する。
オンワードが有する企画生産基盤を活かしたモノ創りを行い、それをラオックスが運営する海外向けECサイトや日本国内の免税店舗などで販売する。
海外在住のお客に向けたEコマースと、観光などの目的で日本へ来訪するお客に対する店頭販売の双方を連携させ、ネットビジネスとショップビジネスの融合による「オムニチャネル戦略」を強力に推進することにより、事業の積極的な拡大を目指す。
オンワードグループとラオックスは、ラオックスが2009年にインバウンド市場へ参入した際から、取引関係があった。今回、「ジャパンクオリティ」の生活文化製品を世界に届ける考えが一致し、合弁会社の設立に至ったという。
ラオックスは6月6日にオープンした「新宿本店」から、自社開発の婦人服アパレルブランド「ORIGAMI」を展開。6月10日には、婦人アパレルの「モード・エ・ジャコモ」の株式を100%取得し子会社化すると発表し、ファッション分野での投資を加速している。