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SKSシステム/負債総額83億円で事業停止

2010年01月07日 / 経営

帝国データバンクによると1月6日、SKSシステム(旧社名:大倉実業)が2009年12月31日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債総額は金融債務を中心に約83億円。

SKSシステムは1960年6月に創業。1979年5月に大倉実業として法人改組し、居酒屋「弁天」などの店舗名で飲食店を多店舗展開していた。大阪の繁華街を中心に一時は東京や福岡などにも進出。全国で40店舗以上をオープンした時期もあり、1999年9月期には売上高約60億5000万円を計上していた。

大倉実業は和食店、寿司屋、焼肉店など新たな店舗形態を開発し業容を拡大させたが、その後は新興企業や専門店の台頭、価格競争の激化に伴い集客力が低迷。2008年3月期(2006年に決算期変更)の売上高は約39億1000万円まで減少した。

また、多数の自社ビル取得に伴い金融債務が約180億円と膨らみ、関連会社への多額の貸付金の固定化などが負担となり、財務内容が悪化。こうした状況から、取引銀行の貸出債権の大半が整理回収機構や外資系投資会社などに売却され、近年は債権者による仮差押や競売開始決定も相次いだ。

このため2009年10月に社名をSKSシステムに変更し、9店舗を残して営業店舗の大半を別会社3社に譲渡し、事業を停止した。譲渡した店舗は通常通り営業中。

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