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トップチエーン/自己破産申請の準備、負債総額推定で40億円

2009年09月15日 / 経営

帝国データバンクによると、トップチエーン(資本金1000万円、加古川市加古川町木村46-4、登記面=姫路市駅前町210、代表吉田正氏)は、13日に事業を停止し、事後処理を川崎志保弁護士ほかに一任、自己破産申請の準備に入った。

同社は、1958年10月創業、81年12月に法人改組した老舗衣料品チェーン。大手アパレルメーカーのブランド商品を中心に紳士物衣料(50%)、婦人衣料(45%)、身回品・雑貨(5%)の取り扱い。姫路・加古川地区のスーパー内などへの出店を中心とした多店舗化を進めていた。

近年は低価格化が進むなか収益面は伸び悩み、不採算店の整理を中心としたスクラップアンドビルドを進めていた。2007年には衣料・雑貨にカフェを融合した「INTHEBOXTOP401」や高級紳士服を扱う大型路面店の「TOP401加古川HONTEN」をオープン。2008年8月期には年売上高約36億5000万円を計上していた。

その後は消費不況を背景に売り上げは低迷。出店資金や店舗設備資金を銀行借り入れで賄っていたことで、年商の70%を占める有利子負債が重荷となっていた。2009年8月には取引行へリスケ要請をしていたが、対行交渉は不調に終わり、ここにきて資金繰りが急速に悪化。売上回復の見通しも立たないことから事業継続を断念した。

負債は現在集計中。推定40億円の見通し。

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