サンマルクHD/5年以内に「牛かつ」業態150店舗体制へ
2025年05月28日 10:30 / 店舗
サンマルクホールディングスは5月27日、5年以内に「牛かつ」業態150店舗体制を目指すと発表した。
藤川祐樹社長は「牛カツはインバウンド需要などを取り込むため、昨年2ブランドをグループ化した。勝牛、もと村合わせて100店舗弱となっている。1年に約10店舗ずつ増やしていきたい。サンマルクグループの全国8カ所の物流拠点を活用し、東京・京都・大坂・北海道・沖縄などインバウンド客の多い地域に出店する」と説明している。
また、海外出店の強化も図る。主にASEANエリアにおいて、フランチャイズ方式で出店を増やしたい考え。
2025年3月末の海外における牛かつ業態は、8つの国・地域に勝牛20店舗、もと村2店舗の計22店舗となっている。
2026年3月期は、サンマルクカフェ5店舗、牛かつを除く鎌倉パスタなど10~15店舗、牛カツ10~15店舗で新規出店30~35店舗、退店25~30店舗を想定している。
サンマルクカフェの今後について、藤川社長は「世の中のトレンドを見ると、カフェはセルフからフルサービス業態へという流れが続いている。人件費が高騰しているので、客単価の高い業態に移行しているようだ。当社のコアになるのは、やはりセルフ型のサンマルクカフェだと思っている。セルフ業態も、付加価値を付け、われわれなりのやり方でマーケットを作り、店舗を増やしていく」と話す。
現在強化中のベーカリーは「コロナ前はサンマルクカフェの平均客単価は400円弱だったが、現在は600円弱まで伸びている。4月には値上げしたにも関わらず、明治のアポロとコラボレーションした商品の人気もあり、客数は10.5%増と好調だった。強い商品で値上げによるネガティブな部分を打ち消せた」と自信をのぞかせた。
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