俺のシリーズ／新業態「俺の炉ばた恵比寿」5／29オープン、月商1200万円目指す

2025年05月28日 17:48 ／店舗レポート

俺のは5月29日、東京・恵比寿に新業態「俺の炉ばた恵比寿」（東京都渋谷区）をオープンする。28日、メディア向けの内覧会を開催した。

＜店舗内観＞

同日オープンする「俺のフレンチ・イタリアン恵比寿」の真上に出店。JR「恵比寿駅」西口エリアに位置する。

客席に近いオープンキッチンで炉端焼きを提供。魚介類を始めとする高級食材を目の前で焼くことでシズル感を演出する。焼き方は、串刺しの食材を炭火の周りに立てて焼く「原始焼き」と「網焼き」の2種。炭から発生する遠赤外線によって火を入れることで素材の旨味を引き出す。

和食の新業態開発としては「俺のそば」以来11年ぶり。割烹料理店の板前が修業して一人前になるには約10年もかかるといわれるが、炉端焼きをメインに扱うことで人材の成長スピードを早め、若手スタッフが活躍できる環境を整える狙いもある。

既存シリーズ同様、食材にこだわり、主に北海道産の魚介類を取り扱う。魚介は、豊洲市場に加え北海道内の漁港2カ所から直送ルートで仕入れる。

＜立石社長＞

既存業態では美味しい料理をリーズナブルな価格で提供する一方で、今回の炉端焼きのような体験型店舗の要素はあまり無かった。

立石寿雄社長は「『俺の』はコスパが良いイメージを持たれることが多い一方で、ワクワク感が欠けているという反省があり、ワクワク感を持たせる上で炉端焼きが面白いのではないかと考えた。恵比寿は人通りが多く、お洒落な街。以前から恵比寿駅の反対側※にも店を出したいと思っていた」と説明している。

※恵比寿では東口側に「俺のBakery 恵比寿／俺のイタリアン BeerTerrace」を出店済み。

＜橋本スーパーバイザー＞

一方、新業態について橋本健太郎スーパーバイザーは「お客様が入店した時に五感で感じる体験を楽しんで頂きたいという思いがテーマの根底にあり、今回はワンランク上の体験をして頂きたいと考えた。オープンキッチンの近さ、炭火の熱を感じるシズル感、そして魚を焼いた時の香り。内装・照明・音楽も含めて、今までのワンランク上の空間でワクワクして頂きたい」と述べた。

想定客単価は7000円ほど。週末は2時間制を採用。月商1200万円を目標にしている。

＜半個室＞

店内は木を基調とした温かみのある和空間をイメージ。店内中央部には炭火焼の焼き場を配置して、店内全体から食材が焼きあがる様子を視覚でも楽しめる。居酒屋好きよりも、落ち着いた環境での食事を楽しみたい人を取り込みたい考え。席数は42席。カウンター席のほか、テーブル席、半個室も設置。仕事帰りやデート、家族の食事などあらゆる利用シーンを想定した。

＜主な商品＞