三井不動産／「ららテラス川口」年間売上170億円・客数600万人目指す

2025年05月29日 17:28 ／店舗レポート

三井不動産は5月31日、「三井ショッピングパークららテラス川口」（埼玉県川口市）をグランドオープンする。29日、メディア向け内覧会を開催した。

＜施設外観＞

JR「川口駅」から徒歩90秒の場所に出店。2021年2月に閉店した「そごう川口店」の建物を継承し、内外装のリニューアルを施したライフスタイル型商業施設。

「在るもので、新しく」～川口のレガシーを継承した、新たな街のランドマーク～のコンセプトのもと、埼玉県初出店8店舗を含む94店舗が登場。日常使いから特別な買物まで利用できる物販・サービス店舗がそろう。

フードコートやバラエティ豊かな食物販店、かつての屋上広場を彷彿とさせるビアガーデンなど、飲食機能も充実。人気アパレルからギフト品まで多彩な店舗ラインアップで地元のニーズに応える。駅側の外壁にバレーボールコート約1面分の大型LEDビジョンを設置して広告や公共情報の発信も行う。

駅周辺の1～2km圏内を商圏に設定し、年間売上高約170億円、来場者数約600万人を目指す。

＜肥田部長＞

施設について、肥田雅和商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部副部長兼リージョナル事業部長は「かつての姿を知るお客様には懐かしさを、初めて訪れるお客様には新鮮さを感じて頂ける施設になるようコンセプトを設定した。川口ではタワーマンションの増加などで20代、30代の若いディンクスの方やファミリーが増え、そういった方々がメインの客層になると想定しているが、幅広い年代の方々に利用して頂ける構成にしている。

年間売上目標を約170億円に設定したが、かつての百貨店全盛期には売上300億円の時代もあったことから、170億円以上を売り上げるポテンシャルを秘めていると思う。川口エリアでの顧客基盤を強化して、ららテラス川口と、その西側に位置する『ららガーデン川口』を合わせて売上高約300億円を目標とし、川口エリア経済圏の構築を目指したい」と述べた。

地元住民から「明かりが消えた百貨店は寂しい」「利便性が失われた」との声を受け、一刻も早く施設を再生したいとの思いで事業に取り組んだという。一から建て替える場合、3～4年の工期がかかるため、今回は既存の館を改装。工期を約10カ月に短縮している。

＜フードコート入口＞

食物販は地下1階に集積。「川口FOOD MARKET」と名付け、スーパーマーケットや生鮮3品、グロサリー、総菜店、和菓子店など25店舗を集めた。主な店舗として「成城石井」「カルディ」「不二家」などが出店。そごう川口時代から継続出店する「ニュー・クイック」「西武・そごう」「崎陽軒」「RF1」などもある。フードコート内には「ゴンチャ」などの人気店を導入した。

＜1～2階吹き抜け部分＞

1階～7階にはファッション・雑貨・カフェ店舗が出店。ファッションでは「ユニクロ」「ジーユー」「グローバルワーク」「オンワードクローゼットセレクト」「ABCマート」、雑貨では「ダイソー」「スタンダードプロダクツ」「PLAZA」「ケユカ」「スリーコインズプラス」、カフェでは「スターバックス」「ラルシップコーヒー」が登場する。

8階にはアミューズメント機能として「GiGO」を導入。店内に「レモネードバイレモニカ」も出店する。同フロアでは、英語教室などのサービス機能も充実させた。

最上階の11階には三井不動産が展開するシェアオフィス「ワークスタイリング」を導入（法人契約のみ）。屋上には新宿で話題のビアガーデン「WILDBEACH」が埼玉に初出店し、そごう川口店時代に地域で愛された屋上ビアガーデンの面影を残した。

■三井ショッピングパークららテラス川口
所在地：埼玉県川口市栄町3-5-1
敷地面積：約8900m2
構造規模：鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造地上11階、地下2階建
延床面積：約6万8800m2
店舗面積：約2万1500m2
店舗数：94店舗
アクセス：JR京浜東北線「川口」駅からペデストリアンデッキにより直結
営業時間
物販：10時～21時
フードコート：10時30分～21時※一部、営業時間の異なる店舗あり
スケジュール：着工2024年8月、開業2025年5月31日
事業主：三井不動産
設計会社：大成建設
施工会社：大成建設
環境デザイン：スペース
運営・管理：三井不動産商業マネジメント
施設ティザーサイト：https://mitsui-shopping-park.com/lsp/lalat/special/lalat-kawaguchi/teaser/