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矢野経済研究所/鞄・袋物市場は縮小、2008年は前年比5.4%減

2009年05月27日 / トピックス

矢野経済研究所は5月27日、国内の鞄・袋物の野市場動向などをまとめた「鞄・袋物産業年鑑2009年版」の調査結果概要を発表した。

それによると、2008年の国内の同市場は小売金額ベースで前年比5.4%減の1兆300億円、2009年は1.9%減の1兆100億円と予測されている。この年間は5月15日に発売されており、頒布価格は11万5500円。

2008年の主要分野別動向では、インポートブランド市場が10.5%減の4835億円と推計され、2009年も2.8%減の4700億円と予測。今後も同市場の縮小傾向は持続すると考えられる。一方ドメスティックブランド市場は0.1%減の3857億円と横ばいで推移した。

インポートブランドの場合「アクセシブルラグジュアリー」と銘打って展開してきた手ごろな高級インポートブランド群も手の届かない商品となりつつある。

ライセンスブランド市場の動向は、市場規模は1608億円(0.7%減)となり、2009年は1600億円(0.5%減)と予測、2007年以降、3年連続のマイナス成長が見込まれる。メインの販売チャネルである百貨店の「売り場の同質化」、「若年層の百貨店離れ」への打開策としてのインポートブランドやドメスティックブランドなどを集めた自主編集型売場が拡大し、ライセンスブランドの淘汰が加速。今後も市場の縮小とともにブランドの選択と集中、スクラップ&ビルドは継続すると見られる。

2008年のドメスティックブランド市場規模は3857億円(0.1%減)、2009年は1.5%減の3800億円。値ごろ感のある上質な商品を売りにユーザーからの支持を受けつつあり、国産への回帰の流れや、ブランド重視からものの価値と価格のバランス重視といったユーザーの志向の変化が後押しした。

今後は、販売からメンテまでの一貫サービスなどによる既存顧客の囲い込みと次世代層の開拓、店頭とネットの両面販売による相乗効果の創出、中国などの新興国市場開拓が、市場成長の鍵となるという。

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