流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ヤッホーブルーイング/ビール氷河期に新時代切り開く「クラフトザウルス」登場

2017年07月03日 14:16 / 商品

ヤッホーブルーイングは7月4日、新ブランド「軽井沢ビール クラフトザウルス」を軽井沢エリア限定で2種発売する。ビール市場の縮小が進む中、これまで表現しきれなかった個性的なビールとして、地域やターゲットもしぼって展開する。新ブランドに込めた狙いやこだわりをマーケティング担当の宮越裕介さん、醸造責任者の森田正文さんに聞いた。

<クラフトザウルス ペールエール・ヴィンテージエール>

――売上高がこの5年で4倍になった。

宮越 2012年以降、クラフトビール市場は継続して伸張しています。当社はその中でも売上高が2011年から5年間で約4倍になっています。12年連続増収増益中です。

<マーケティング担当の宮越裕介さん>

――クラフトビール文化を日本に根付かせたい。

宮越 地元の軽井沢を日本一のクラフトビールの街にするという目標を掲げ、軽井沢産小麦・ホップの使用、ビールセミナーの開催、クラフトビール「軽井沢高原ビール」の売り上げの一部を寄付するなど様々な取り組みを進めています。そして、さらなる定着には、ビールの多様性が必要だとして、今回「軽井沢ビール クラフトザウルス」を発売します。

<軽井沢を日本一のクラフトビールの街に>

――「クラフトザウルス」でビールのイメージを変える。

宮越 軽井沢は観光客が多い土地柄なため、飲みやすいビアスタイルが多い。しかし、軽井沢ならではのビール、もっと個性的な味わいを求める人は少なくないと思います。地元の別荘族、東京などからの移住者をターゲットに、し好品としてのビールを提案します。

――軽井沢のクラフトビールの起爆剤に。

宮越 ビール市場の縮小が進む現在を「ビール氷河期」に例え、そこに誕生した新ブランドを「クラフトザウルス」という架空の生き物で表現しました。「軽井沢ビール クラフトザウルス」のフラッグシップとして缶の「ペールエール」、数年間熟成させたびん入りの「ヴィンテージエール」の2種をそろえました。コンビニなどでも購入できる全国流通品と、クラフトビールの世界をより楽しめるこだわりの製品といった商品の多様性により、さらにビール文化を深めたいと思っています。

<醸造責任者の森田正文さん>

――ペールエールは、華やかなホップ香が特長。

森田 すっきりとグレープフルーツのような香りが特長のアメリカンペールエールのスタイルで、当社の人気商品「よなよなエール」と同じ種類です。新商品は、いかにホップ香をきれいに出すかということにこだわりました。発酵時に72時間だけホップを漬け込む新たな製法を採用。約30種類のホップからカスケードなど4種のホップを組み合わせ、複層的で柑橘類や白い花の香りを思わせる豊かな香りを実現しました。すっきりと甘みのある飲み心地です。

――ヴィンテージエールは、重厚な味わい。

森田 完成までに半年以上も要するので、年に1回しか作れません。アルコール度数も10%前後と高く、カラメル・ロースト麦芽からくる重厚なコクと、芳醇な香りと豊かな甘み、ボディが特長です。

――じっくり味わうのがお勧め。

森田 軽井沢に別荘を持っていたり、主に東京から移住してきた人は知的好奇心が強く、作り手のこだわりを感じさせる商品を好まれます。通常の1.5倍の原材料を使い、通常の10倍以上の熟成期間を置くヴィンテージエールは、この商品単独で楽しめます。昨年のテスト販売でも計画の3倍の速さで売り切れ、今回1本1280円(税抜)と高めの設定ですが、通にお勧めの希少なビールです。

<宮越裕介さん、森田正文さん>

■商品概要
「軽井沢ビール クラフトザウルス ペールエール」
内容量:350ml
アルコール度数:5.5%
価格:267円(税抜)

「軽井沢ビール クラフトザウルス ヴィンテージエール」
内容量:375ml
アルコール度数:10%(2015年仕込)、9.5%(2016年仕込)
価格:1280円(税抜)

関連記事

商品 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧