FOREVER21／トレンド＆ハイクオリティへ刷新、23年4月大阪に1号店

2022年12月07日 05:05 ／商品

アダストリアは12月6日、アメリカ発カジュアルファッションブランド「FOREVER21」の春夏新製品展示会を開催した。

＜トレンド＆ハイクオリティな春夏新製品＞

※「BASIC」の代表商品

同社は、9月21日FOREVER21の日本再上陸を発表。FOREVER21は、日本再進出において、アダストリアをパートナーに「トレンド＆ハイクオリティへの転換」を掲げた。

＜レトロ、ロマンティックなVINTAGE＞

アダストリアは、高いファッション感度と知名度を持つFOREVER21を、自社の1400万人以上の会員を有するEC「.st（ドットエスティ）」、店舗・商品開発力を総合し、現在の日本マーケットにローカライズして提案する。

春夏新製品は、アダストリアが開発した日本オリジナル商品約8割、それ以外はアメリカ本国からの輸入で構成される。

＜クリエイティブディレクターの野田源太郎氏＞

クリエイティブディレクターの野田源太郎氏は、「コミュニケーションテーマは、Wear No Filterとした。一人一人のリアルに焦点をあて、FOREVER21を通じて自分らしさを感じてもらえるコレクションを目指している。また、かつての大量生産・大量廃棄のファストファッションのイメージが強いブランドだったが、今回は、環境と人に配慮したSCMを展開しながら、顧客の声を聞き、適正な生産をすることで、かつてのイメージから脱却。トレンド＆ハイクオリティーな商品をそろえた」と意気込みを語った。

＜90年代レトロなSTREET＞

商品カテゴリーは「BASIC」「VINTAGE」「STREET」「MODE」「POP」「FEMININE」の六つを設定している。トラッドなセットアップ、シャツ、ワンピースなどオフィスにも着ていける「BASIC」の商品をハブに、90年代ファッションやポップかつストリートのセンスを取り入れた「VINTAGE」「STREET」「MODE」「POP」、アジアンカルチャーを意識した「FEMININE」を展開する。

＜ストリートのエッセンスを取り入れたMODE＞

商品はデニム、ニット、シャツ、ワンピースといった衣料のほか、キャップ、靴、靴下など服飾雑貨がそろい、全身のコーディネートが可能なフルラインアップを用意している。サイズは基本はフリーサイズ（1サイズ、身長160㎝位の女性を想定）、一部商品はS・Mサイズとなっている。

＜Y2Kレトロをカラフルに表現したPOP＞

ターゲットは10代後半から30代前半のファッションが好きで、流行に敏感、自分らしさを大切に、自分で選択したい女性。想定している商品単価は約4000円、客単価は約5800円としている。

＜デニム、インナーは手に取りやすい価格に設定＞

「BASIC」では、日本製の生地を使用したデニム（税込み4400円）、着心地・肌触りにこだわったオーガニックコットンのインナーシリーズ（各1650円）を提案。エントリーアイテムとして、手に取りやすい価格に設定した。

開発に当たり、カラフルなイメージが強いFOREVER21だが、製品の色味を日本らしい明るさにし、日本人の体形にあうフィット感に仕上げたという。

広報部の米谷雄介マネジャーは、「1400万人以上の会員を持つ.stの強みを生かし、情報発信への顧客のフィードバックも商品開発に生かしながら、ブランドを育てていく。各カテゴリーで、色で（商品の魅力を）見せつつ、1回着たら終わりではない、クオリティーの高いリアルクロージングを用意している」と説明している。

＜アジアンカルチャーを取り入れたFEMININE＞

「FOREVER21」は、30年以上の歴史を持つアメリカ・ロサンゼルス発のファッションカジュアルブランド。日本国内では2009年に単独1号店を出店した。2019年10月、日本での店舗運営は終了している。2020年、米ブランド管理会社のオーセンティック・ブランズ・グループ合同会社（Authentic Brands Group LLC、以下：ABG社）が同ブランドを買収し、リブランディングに着手。ABG社は、現在「FOREVER21」ブランドでは北米など約570店舗を展開中となっている。

日本における「FOREVER21」のマスターライセンスを伊藤忠商事が保有し、アダストリアの子会社Gate Win（ゲートウィン）がサブライセンス契約を締結。製品は、公式EC「.st」で2023年2月21日より販売を開始し、2023年4月にはららぽーと門真（大阪府門真市）に、再上陸1号店を出店予定だ。

店舗面積は約406.61m2で、ウィメンズアパレル、服飾雑貨、生活雑貨など約200型がそろう。

FOREVER21は、2028年には売上高100億円（EC60億円、店舗40億円）を目指しており、ブランドの世界観を表現するにふさわしい店舗を、関東・関西の大型商業施設などへ、5年で15店舗ほど出店する計画だという。

＜服だけでなく雑貨も充実＞