マクドナルド／本気カフェ宣言「プレミアムローストコーヒー」約3年ぶりに刷新

2023年01月11日 15:50 ／商品

日本マクドナルドは1月16日、「プレミアムローストコーヒー」（ホット）を全面リニューアルして発売する。「プレミアムローストコーヒー」に加え、「カフェラテ」や「キャラメルラテ」など、おいしく品質のよいカフェメニューを提供するカフェブランド「McCafe（マックカフェ）で、より多くのお客にマクドナルドらしい気軽で自由なカフェ体験を届ける「本気カフェ宣言」の第一弾。1月11日、日本マクドナルドとして約3年ぶりとなるマスコミ向け試食会を都内某所で開催した。

＜プレミアムローストコーヒー＞

2019年10月15日の「プレミアムローストコーヒー」全面リニューアル以来、約3年ぶりに全面リニューアルするもの。コーヒー豆選びから一新し、ガツンとした力強さとクリアなキレが味わえる新しい味わいで、Sサイズ（税込120円）、Mサイズ（180円）で提供する。現在の「プレミアムローストコーヒー」（ホット）は、Sサイズ（100円）、Mサイズ（150円）のため、Sサイズ20円、Mサイズ30円の価格改定となる。

マーケティング本部の亀井理華ナショナルマーケティング部部長は、「外食市場におけるコーヒー類・ラテ類の販売比率は、コーヒーが78％を占めている。カフェチェーン、コンビニを含めて、マクドナルドのシェアは10％で第2位となっている。また、カフェとしてのマクドナルドの認知度は、カフェチェーンよりも高く第1位だ。気軽に行ける場所というマクドナルドのイメージもある。さらに、ハンバーガーなどの食事と一緒にコーヒーを楽しむことができる。お客様にとって、もっとも身近なカフェブランドとして、2023年は本気カフェ宣言で、コーヒーのおいしさとイメージを一段と進化させる」とリニューアルの背景を解説した。

＜亀井ナショナルマーケティング部部長＞

マーケティング本部の上田寛子メニューマネジメント部統括マネージャーは、「今回のリニューアルでは、豆の産地を見直し、厳選した数種類の豆をそれぞれの豆ごとに焙煎を微調整してブレンドした。リニューアルにあたって試作したレシピはおよそ500種類になった。試行錯誤を繰り返し、ガツンとした力強いコクがありながらも、クリアなキレがあるコーヒーを実現した。コクだけではなく、後味の切れにこだわり、コーヒー単体だけでなく、ハンバーガーやスイーツと合わせても楽しんでもらえる設計をした。飲んだ瞬間にインパクトの強いコクを感じるとともに、後味はクリアな飲みやすさとなっている」と新プレミアムローストコーヒーの味わいを解説した。

＜上田メニューマネジメント部統括マネージャー＞

また、コーヒー本来の味わいをじっくりと引き出す新型ドリッパーを導入した。新型ドリッパーは、リニューアル前よりも狭い形状を採用することで、コーヒーの粉の層のかさを出すことができ、コーヒーの粉がお湯に触れる時間が長くなった。このことから、従来よりもじっくりとドリップすることで、豆本来のおいしさを丁寧に引き出し、より奥深い味わいを実現した。マクドナルドでは、ホットコーヒーは3分30秒で抽出しており、従来と同じ時間でじっくりとドリップできるようになったという。

＜新型ドリッパーと旧型ドリッパー＞

さらに、コーヒーのアロマをより感じられるように、飲み口のサイズを大きくする変更をした。蓋をつけて、コーヒーを楽しむお客にも、もっとコーヒーのアロマを感じてもらえるように、何種類もの形状を試作し、飲みやすく、かつアロマを感じやすい最適な形状にたどり着いた。

＜新型コーヒー蓋と旧型コーヒー蓋＞

上田統括マネージャーは、「豆だけではなくて、このドリッパーや蓋も同時に変更することは、開発時に非常に味のブレが出やすいため、とても難しい作業だった。何度も失敗を繰り返しながら、試作と確認を重ねた。今回、3つの成果を同時に実現し、最高の品質で全国のお客様に届けるために、社内外で総勢約100名のプロジェクトメンバーがアイデアを出し合い、意見をぶつけ合って力を合わせてこのプロジェクトを推進した。その結果、自信を持って届けられる最高のコーヒーができたと思っている」と開発過程を説明した。

＜UCCの中平農事調査室室長＞

今回、プレミアムローストコーヒーの開発に協力したUCC上島珈琲の中平尚己農事調査室室長は、「風味が豊かで、深みがある。味わいが多様で重層的な組み合わせとなっている。だから、いろんなフードにあう。例えるならば、四つ相撲のようなコーヒーだ。足をとるのがダメなら、ほかの手を打つみたいな深みがある」と新プレミアムローストコーヒーの味わいを表現した。

＜マックカフェタイムズ＞

そのほか、「プレミアムローストコーヒー」（ホット）のリニューアルに合わせて1月16日、マクドナルド公式アプリで楽しめるAR（拡張現実）コンテンツ「McCafe Times」を期間限定で公開する。

マクドナルド公式アプリからアクセスできるキャンペーンページからスマートフォンのカメラをカップにかざすと、画面の中でコーヒーカップから、ミニサイズの新聞「McCafe Times」が出力される。その日の会話のネタに使える「今日は何の日？」「今日の豆知識」「今日の天気」など、毎日更新される多彩なプチ情報を届けることで、コーヒーブレイクにぴったりな情報を提供する。なお、原材料価格の高騰が続いている中で、今回の価格設定は、戦略商品として精一杯頑張った結果だという。