サイゼリヤ/9~11月増収増益、行動規制緩和で既存店売上が回復

2023年01月11日 15:48 / 決算

サイゼリヤが1月11日に発表した2023年8月期第1四半期決算によると、売上高431億2300万円(前年同期比27.0%増)、営業利益16億9700万円(前期は2億1900万円の損失)、経常利益17億5200万円(51.8%減)、親会社に帰属する当期利益13億2900万円(45.9%減)となった。

増収増益を計上した。経常利益、親会社に帰属する当期利益は前年のコロナ対策補助金の反動で減少している。

日本事業は、売上高は274億3400万円(23.7%増)、営業損失は4億4300万円(前年同期は19億15百万円の営業損失)。潮田淳史 執行役員経営企画部長兼財務部長は、「コロナの行動規制が緩和され、売上高が回復してきている。賞与の支払い、コロナの食材・エネルギーの高騰で営業損失を計上しているが、おおむね計画通りに推移している。コロナ前に比べても、9~12月は売上高が5%減と改善しつつある」としている。

<潮田淳史執行役員>
潮田淳史執行役員

2022年10月には、問題解決のスピードを上げていくため、トップ直属のラインスタッフであるスーパーバイザーを設置した。今後、店舗作業・商品・組織の改革に着手し、収益力の底上げを行っていく。

<松谷秀治社長>
松谷秀治社長

また、従来出店難易度の高かった大型ショッピングセンター内へ出店するなど、新たな立地の開発を推進している。松谷秀治社長は「大型商業施設に出店した島根県のゆめタウン出雲店、香川県のイオンモール綾川店はともに好調だ。サイゼリヤになじみのない新商圏への出店は、お客様の期待が高い。サイゼリヤの価値を熟知した優秀なマネジャーを配置している」と述べた。

豪州事業は、同社で使用する食材の製造を行っており、売上高は16億9500万円(53.7%増)、営業利益は1億1000万円(1039.0%増)。

アジア事業は、中国政府のゼロコロナ政策による度重なるロックダウンの影響はあるものの、新規出店を継続的に進め、店舗数が増加したことなどにより、売上高は156億8300万円(33.2%増)、営業利益は20億8700万円(31.1%増)。

通期は、売上高1700億円(17.8%増)、営業利益75億円(1673.1%増)、経常利益73億円(32.2%減)、親会社に帰属する当期利益44億円(22.3%減)を見込んでいる。

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