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上場外食企業/18社で卵メニュー休止、鶏卵価格の高騰響く

2023年03月08日 14:40 / 商品

帝国データバンクが3月7日発表した「上場主要外食100社」卵メニュー休止状況調査によると、2023年に入り卵メニューの休止・休売に踏み切った企業は、3月5日時点で少なくとも18社に上ることがわかった。

<18社で卵メニュー休止>
18社で卵メニュー休止

ファミリーレストランやうどん店など大手チェーンが中心で、卵とじ、タルタルソースなど鶏卵加工品を使用するメニューでも影響が大きく、生卵のセルフサービスについて個数制限を行うケースもみられたとしている。

JA全農たまごによると、鶏卵1kg(東京Mサイズ)の卸売価格は300円を超えており、鶏卵価格の高騰・品薄による卵メニュー休売の動きがさらに広がる可能性があるという。

大手コンビニでは、セブン‐イレブン・ジャパンは1月31日、鳥インフルエンザ流行の影響により卵の供給が滞り、一部商品において、規格見直し・販売休止を行っている。「ハムとたまごのサンド」(税込み324円)は、ゆで卵を減量し、ハムを増量。「セブンプレミアム 半熟煮たまご」など約15アイテムを販売休止している。

食品メーカーでも、ケンミン食品が4月より、錦糸卵やスクランブルエッグを使用した、冷凍商品「はるさめの炒め物 鶏ひき肉・野菜入り」「エビ玉ビーフン」「お米の平めんでつくったパッタイ(タイ風焼ビーフン)」の販売休止を3月8日発表。鳥インフルエンザが国内で流行した影響により、鶏卵原材料が不足しており、鶏卵原材料について必要量を確保することが難しい状況が浮き彫りになっている。

■問い合わせ先
帝国データバンク 
東京支社 情報統括部
TEL:03-5919-9343 
E-mail:tdb_jyoho@mail.tdb.co.jp

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