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モスバーガー/一頭買い「黒毛和牛バーガー」今年は250万食販売

2023年11月07日 15:30 / 商品

モスバーガーを展開するモスフードサービスは11月15日~2024年2月上旬まで、全国のモスバーガー店舗で、「一頭買い黒毛和牛バーガー」を発売する。昨年も販売した商品をリニューアルするもので、昨年は約100万食を販売した。

今年は、11月15日から12月下旬まで第1弾「一頭買い 黒毛和牛バーガー シャリアピンソース~トリュフ風味~」(単品税込860円)、1月5日から2月上旬まで第2弾「同特製テリヤキソース~ゆず胡椒風味~」(790円)を発売する。販売予定数量は、第1弾150万食、第2弾100万食、合計250万食を計画している。

<黒毛和牛バーガー>

上席執行役員の安藤芳徳マーケティング本部長は、「物価高、節約志向といった日常生活の延長線上にある『ご褒美バーガー』として消費の二極化に対応する。都内のグルメバーガーの平均単価は1600円ぐらいだが、黒毛和牛バーガーが800円台で価格は半分くらいになっている。パティも焼成後でグルメバーガーは平均82g~85gで、ほぼ同じ程度のパティを使用した。今年は、パティだけでなく、ソースとの相性を打ち出している。これまで、AIを使った味の判定はしたことがないが、今回は、数字的な裏付けがあった方がいいと考えて、AI味覚センサーによる味覚判定をしてもらった」と商品概要を説明した。

<安藤本部長>

黒毛和牛バーガーの開発を担当した上田洋輔商品開発担当は、「一頭買いをした黒毛和牛を、サーロイン・ヒレなど高級部位や希少部位も含めて丸ごと使用しており、赤身と脂身のバランスが良いいいとこどりのパティに仕上げた。シャリアピンソーストリュフ風味は、炒めた玉ねぎや醤油をベースに黒トリュフのみじん切り、白トリュフのフレーバーを入れることで、香り高いソースとした。ゆず胡椒風味は、昨年、好評のソースをブラッシュアップした。九州産のゆず、胡椒を加えて、さらに鰹エキスの風味を効かせて、香り高い仕立てとした。どちらも香りにこだわったので、香りを楽しんでほしい」と商品特徴を述べた。

<上田開発担当>

AI味覚センサーを開発した、通称「味博士」ことOISSYの鈴木隆一社長は、「AI味覚センサーは、塩味、酸味、甘味、旨み、苦味の基本五味をAIを用いて判定する仕組みだ。人の官能評価を学習して、ニューラルネットワークを構築して点数化している。日本では、おいしい商品が出回っているので、市販のハンバーガーは旨味が3.2~3.4、相性度は大体90~95点で、はずれの商品はない。今回、シャリアピンソースの相性度は98.0点、テリヤキソースの相性度は97.2点だった。これまで、95点以上のハンバーガーが見たことがないので、かなりおいしいと数値的に言える。実際、私も食べてみたが、非常においしく、試食にでた2つのハンバーガーを完食してしまった」と味覚分析結果を解説した。

<鈴木社長>

今年は、計画販売数量を250万食としたため、一頭買いした和牛は900頭に拡大した。通常、牛は16部位程度に切り分けるが、モスフードサービスでは8部位程度の切り分けにとどめ、作業効率を高めた。原材料価格など、さまざまな素材が値上がりしているが、一頭買いの利点を最大限に生かして、800円台の価格を実現したという。

<味覚分析結果(シャリアピン)>

上田氏は、「年末年始のちょっとした贅沢を楽しめる商品として、黒毛和牛バーガーが開発した。グルメバーガーよりは、手頃にちょっと贅沢な味わいを楽しんでほしい」と述べている。

<味覚分析結果(テリヤキ)>

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