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コーンスナック市場/2022年は前年比17%増と伸長、健康志向が追い風

2023年12月14日 12:30 / 商品

ジャパンフリトレーは12月14日、コーンスナック市場の概要を解説した。今回、インテージが発表した市場データに基づき、同社がコーンスナック市場を分析した。

調査によると、2022年のスナック市場の原料別の販売金額シェアはポテト68%、コーン16%、小麦11%、豆3%、その他2%。コーンスナックは、ポテトに次ぐ2位となっている。一方で同年の原料別販売金額前年比を見ると、ポテト、小麦、豆は前年並みの伸び率だが、コーンスナックは17%増と大幅に伸長、スナック合計で4%増となった。

<スナック市場の現状>

さらに、コーンスナックのカテゴリー別販売金額を分析すると、ポップコーンは28%増、ハードコーンパフ(チートスのような菓子)は36%増、トルティーヤチップス(ドリトスのような菓子)19%増となった。

<コーンスナックのカテゴリー別販売金額>

市場動向について、マーケティング本部マーケティング部の石橋紀幸マーケティング企画課課長は、「2019年以降のコロナ禍によって、生活スタイルが大きく変化し、健康意識が高まった。また、家庭内で調理することが増えたこと、家での時間で気分転換でスナック菓子が登場し、こういった環境変化に対応して価値を提供できたのではないか」とコーンスナック伸長の要因を解説した。

<石橋課長>

「マイクポップコーン」では、2018年6月から1袋で食物繊維レタス2個分が摂取できることを商品ロゴで訴求している。

また、トルティーヤチップスの「ドリトス」では2021年12月から一部スーパーマーケットとドラッグストアで、ドリトスと相性の良い本格サルサ「ドリトス DIP サルサ」(想定税込小売価格198円前後)のテスト販売を開始。2023年4月3日からは、パーソナルユース需要に対応したカップタイプの新商品「ドリトス CUP Style グリルド・タコス味」「ドリトス CUP Style スモークド・チーズ味」(各想定税込小売価格162円前後)を投入している。

ジャパンフリトレーは同日、2023~2030年度の中期経営計画を発表しており、「マイクポップコーン」「ドリトス」「チートス」の主力3ブランドの価値訴求を掲げている。現在、コーンスナック市場のメーカー別販売シェアでは、ジャパンフリトレーが1位となっている。売上高の約90%が主力3商品で、主力3商品の販売構成比は、マイクポップコーン約40%、ドリトス30%、チートス20%となる。

<コーンスナックが提供する価値>

今後の価値訴求について、石橋課長は、「マイクポップコーンは、引き続き栄養素と機能性の探求をし、健康領域の可能性を探る。また、家庭でできたてを食べれる唯一のスナック菓子として、ポップコーンの原料となる豆の販売も訴求する。家でできたてが作る部分は、まだ研究段階だが、具体的な商品として消費者に提案したい」と述べた。

若年層の開拓については、「情緒的なメッセージになるが、シンプルに言うと『超カッチョいい、アメリカっぽいドリトス』『なんかすげえ、楽しいチートス』というようなブランドのメッセージがある。食べるシーンだけでなく、情緒的な部分を取り入れてメッセージを発信するで、若い方も取り組んでいく計画だ」と語った。

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