流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





冷凍食品/23年国内生産量は3.3%減、値上げが影響

2024年04月19日 15:54 / 商品

日本冷凍食品協会は4月19日、2023年の冷凍食品の生産・消費調査結果を発表した(速報値)。

<スーパーでは冷食売場を強化している>
スーパーマーケット冷凍食品

スーパーマーケット各社は、時短・簡便を求める生活者に対応するため、冷凍食品売り場を強化しているが、国内生産量は前年比3.3%減の154万5568トンと、2020年以来3年ぶりに減少へ転じた。一方、出荷額は2.1%増の7799億円と、1958年の調査開始以来過去最高額となった。

同協会では「冷凍食品の値上げが相次ぎ、調理食品などの生産量が減少。生産量は減ったものの、価格改定により、出荷額は過去最高を記録した」とみている。

<23年の冷凍食品国内生産>

工場数 企業数 数量 金額
対前年比 対前年比 トン 対前年比 億円 対前年比
2013年 513 98.1% 422 98.1% 1,550,085 105.0% 6774 105.3%
2014年 511 99.6% 419 99.6% 1,541,891 99.5% 6805 100.5%
2015年 480 93.9% 416 99.3% 1,519,883 98.6% 6870 101.0%
2016年 476 99.2% 414 99.5% 1,554,265 102.3% 6871 100.0%
2017年 466 97.9% 406 97.6% 1,600,046 102.9% 7172 104.4%
2018年 444 95.3% 397 97.8% 1,587,008 99.2% 7170 100.0%
2019年 438 98.6% 364 91.7% 1,588,457 100.1% 6980 97.3%
2020年 442 100.9% 370 101.6% 1,551,213 97.7% 7005 100.4%
2021年 432 97.7% 365 98.6% 1,587,091 102.3% 7343 104.8%
2022年 428 99.1% 358 98.1% 1,598,808 100.7% 7639 104.0%
2023年 422 98.6% 351 98.0% 1,545,568 96.7% 7799 102.1%

家庭用は、75万7000トン(5.9%減)、金額は3996億円(1.6%減)と数量、金額ともに減少した。

業務用は数量が78万8000トン(0.7%減)と減少したが、金額は3804億円(6.3%増)と増加している。

家庭用と業務用の比率は、数量ベースでは、業務用が家庭用を3年ぶりに上回り、金額ベースでは引き続き家庭用が業務用を上回った。

大分類の品目別生産量では、国内生産の大半を占める調理食品(3.3%減)と、水産物(9.1%減)、菓子類(5.5%減)が減少した。

品目別(小分類)生産量は、1位うどん、2位コロッケ、3位ギョウザ、4位炒飯で、上位4品目は前年と引き続き同順位となっている。

また、ラーメン類(6位から5位)、ハンバーグ(7位から6位)、たこ焼・お好み焼(10位から9位)、卵製品(14位から11位)、ミートボール(16位から15位)などが順位を上げた。

なお、帝国データバンクの食品主要195社の価格改定動向調査によると、2023年の食品値上げ累計3万2396品目のうち、畜肉製品や冷凍食品など「加工食品」が1万1838品目を占め、全食品分野で最も多かった。

■冷凍食品の関連記事
日本アクセス/名古屋で冷食・アイス食べ放題のレストラン第3弾、今回は300種

関連記事

商品 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧