ユニクロ 新商品/軽くて暖かい高機能アウター「パフテック」東レと共同開発

2024年10月03日 16:24 / 商品

ユニクロは10月3日、東レと共同開発した次世代高機能アウター「PUFFTECH(パフテック)」のローンチ記者発表会を開催した。

<軽くて暖かい高機能アウター新登場>

パフテックは、天然羽毛(ダウン)の構造を化学繊維で模した、ユニクロ史上最も軽くて暖かい機能性中綿を使用した商品。PUFF(膨らみ)とTECH(テクノロジー)を組み合わせた名の通り、日本の最新繊維技術を用い、より多くの空気をため込む独自構造の中綿を開発した。

昨今の不安定な気候や室内外の気温差など、さまざまなシーンでの暮らしを豊かにするという。今期の最注力アイテムとして展開する。

<勝田幸宏役員>

ファーストリテイリングの勝田幸宏 グループ上席執行役員は「軽くて暖かい、水や湿気に強く、洗えるという3つの機能を実現できるアウターの開発を東レと共に開発してきた。軽くて暖かいアイテムの代表として、我々の『ウルトラライトダウン』も素晴らしい商品だが、羽毛の性質上、水に弱く洗いにくい。

綿抜けしにくい素材として開発したことで、ノンキルトなど幅広いデザインも実現している。昨年のテスト販売では機能性に手ごたえを感じた。今年、自信をもってグローバル展開させて頂く。幅広い生活シーンでシームレスに着用いただける、新たな定番品になることを願っている」と述べた。

<東レの大川部長>

東レの大川倫央 GO事業部部長は「パフテックは、天然の羽毛を化学繊維で再現したものだ。繊維1本1本をチューブ状にすることで、最も断熱性が高い素材である空気層を作っている。10年前から開発し、これまで年間100回以上も試作してきた。特に、同じ重量でどれだけ嵩高性と着心地の柔らかさを両立させることに苦労した。

ヒートテックやエアリズムに次ぐ新しい代表的な機能性商品となるよう、今後もパフテックの開発に注力していく」と語った。

<天然羽毛との比較>

天然羽毛(ダウン)の構造を化学繊維で模した中綿は、2種の繊維で構成されている。その1本1本が空洞でバネ状になっており、髪の毛の約1/5サイズの極細繊維を含む粒綿が空気の層を作ることで、高い断熱効果と保温性を実現した。家庭で気軽に手洗いでき、ダウンに比べて速く乾くため、普段洗えないアウターの悩みを解決する。

雨や霧など湿度90%以上の環境下でも保温性が下がりにくい。表生地に撥水機能を備え、急な小雨にも対応。軽量でかさばりにくいため、不安定な気候や室内外の気温差など、さまざまな場面で役立つ。独自構造の粒綿により、綿抜けの心配が少ないのもポイント。中に着ている洋服に綿が付く心配も減らす。

<素材に水を吸わせる>

ダウンとパフテックそれぞれの素材に水を吸わせるデモンストレーションが披露された。

<実験結果>

水を吸わせた結果、ダウンが収縮しているのに対し、パフテックの撥水性の高さが伺える。

<主なラインアップ>

7月29日から全国の店舗とオンラインストアで発売している。メンズ、ウィメンズ、キッズ用に各サイズを取りそろえており、価格帯は税込2990円~1万2900円。羽毛のような綿抜けが少ない特性を生かし、ダイヤやブロック状、ノンキルトなど、幅広いキルトのデザインを実現。「Uniqlo U」や「UNIQLO:C」などのコラボアイテムもラインアップしている。

<家族での利用シーン>

パフテックを着用してライフスタイルを提案するファッションショーも披露された。家族の外出時にパフテックを着用して、統一性のある服装で過ごすこともできる。軽量のため、畳んで手提げに入れて持ち運びも可能。そのため、外出先の気候に合わせて着脱しやすい。

<仕事時の利用シーン>

冬に出社する際、あらかじめ鞄の中にパフテックを入れておき、部屋の気温が下がってから取り出して着用。終業時には、そのまま背広を着て帰宅するといった使い方もできる。

スペシャルサイト

取材・執筆 古川勝平

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