GU/海外出店を強化、商品開発もグローバルトレンド意識
2024年10月02日 14:00 / 経営
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ジーユーは10月2日、2024年事業方針説明会を開催した。
柚木治社長は「今シーズンは、グローバル化を見据えた商品開発、海外事業の成長、人材のグローバル化に注力する。9月NYにアメリカ1号店をオープンし、同国には特に注目している。次いで欧州、東南アジアへも新規出店したい。5月、中国に2年半ぶりの新店を深センにオープン、年末には香港に2店舗開業する予定だ。将来的には、全世界でユニクロと同規模の店舗展開を目指す」と意気込みを語った。
現在の同社の店舗数は、日本440店舗、台湾22店舗、香港8店舗、中国4店舗、アメリカ1店舗。
各国へのリアル店舗進出と共に、ECも立ち上げ、リアル・デジタルともに便利な買い物体験を提供にする。
また、昨年新設したNYの商品本部を、9月アメリカのグローバルヘッドクォーター(以下:GHQ)に改組した。
商品開発だけでなく、マーケティング、インストアマーチャンダイジングの部門も設置した。
柚木社長は「昨年NYに商品本部を置いたことで、グローバルでヒットするマストレンドを取り入れられている。最旬ボトム『バレルレッグボトム』はこの成果だ。アメリカの顧客の声を取り入れ、パターンやシルエットにこだわったところ、日本、アジアでもヒットし、手応えを感じている。
日本では若者向けだと思われる、丈の短いプリーツスカートもグローバルでは(若者向けだけでない)トレンドだったり、日本は体形を隠す着こなしが多いが、グローバルでは好みが違ったりとさまざまなことが見えてきた。骨格の違いもあるので、アメリカ人向けにフィットするシルエットの商品も検討している」と話している。
さらに、ファッション性を強化した商品を打ち出すため、エレガンスと独創性を追求するファッションブランド「rokh(ロク)」との初のコラボレーションコレクションを10月18日を発売する。
ボタンの開け閉めや留め方、パーツの取り外しによって無数の着こなしが楽しめるウィメンズのアイテム16型を展開する(税込み1990~9990円)。
柚木社長は「2016年にスタートしたrokhは、クラシックを再解釈したデザイン、カラーに加え、シーズンレス、タイムレスに着られる服がそろう。当社の大切にするファッションは自由という思いが共鳴し、コラボすることになった。16型とミニマルなコレクションながら、さまざまな着こなしを楽しめるユニークなアイテムで、お客様にコーディネートを作り出す喜びを味わっていただきたい。9月から、ファーストリテイリンググループ上席執行役員で、ユニクロのR&Dを担当している勝田幸弘氏が、兼任でGUの商品責任者としても関与することになり、グローバルで通用する商品づくりのために、ユニクロの知見やノウハウも最大限活用する」と述べた。
取材・執筆 鹿野島智子
■「rokh」特集ページ
https://www.gu-global.com/jp/ja/special-feature/contents/collaboration/rokh/women
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