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楽天／楽天西友ネットスーパーを完全子会社化

2023年12月20日 15:10 ／ EC

楽天と西友は12月20日、楽天西友ネットスーパーを楽天の完全子会社とすることに合意したと発表した。

＜松戸市のネットスーパー専用センター＞
松戸市のネットスーパー専用センター

今後は、楽天が楽天西友ネットスーパーおよび倉庫型ネットスーパー事業の運営を継続。西友は、実店舗を起点とする店舗出荷型ネットスーパー事業を単独運営する形態へ移行する。

約1年間の移行期間を経たうえで、今後、会社名およびサービス名称を変更する予定だという。

楽天と西友は2018年4月に合弁で楽天西友ネットスーパーを設立し、合弁事業を行ってきた。

17都道府県で事業展開し、西友の全国の店舗網および3カ所の物流センターにより、供給能力を強化している。

今回の運営形態変更に伴い、楽天は意思決定の迅速さと柔軟性をさらに上げ、最適なタイミングでさまざまな選択肢を検討・実施することで早期の収益の改善を目指す。

楽天は保有する1億超の楽天IDとポイントプログラム「楽天ポイント」を軸にした強固な会員基盤である経済圏「楽天エコシステム」を今まで以上に活用。倉庫型ネットスーパー事業においては、「楽天市場」をはじめとしたEC事業やその他サービスで培ったテクノロジーやアセットを最大限に生かしたい考え。

キラー商品やカテゴリーなどの顧客育成ドライバーを仕組みとして浸透させることにより、購買回数・購買金額、品ぞろえの見直しや強化などを通じた粗利率の向上を図る。また、採算性をベースにした物流網の再構築などを通じ、配送効率の改善も推進する。

西友の店舗型ネットスーパーは、これまで積み重ねてきた店舗オペレーションの生産性改善と配送効率改善などによって、既に9割を超す店舗で黒字化を果たしている。来年には、全店舗で黒字化を達成できる見込みだとしている。

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