アスクル/ビッグデータプラットフォーム「ASKUL EARTH」完成
2021年12月22日 14:00 / IT・システム
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アスクルは12月21日、 Google CloudのBigQueryを活用し、「ASKUL EARTH」としてビッグデータプラットフォームの一元化を完了したと発表した。
「ASKUL EARTH」とはアスクル独自のビッグデータ分析環境のことで、今回の一元化により全社のビジネスデータが全集約され、キャパシティ・処理スピード・データ精度の改善が実現した。
2013年から、ビッグデータ環境をオンプレミスで稼働し、抽出した分析データを売上分析や販売促進施策等に役立ててきた。しかし、「データが年々膨大化していきキャパシティ(容量)が足りない」「大人数で同時に分析ツールを使うとスピードが遅い」「2~3 営業日前のデータまでしか見られない」といった課題があった。
これらの解決のため社内各所で異なる分析環境の導入が進められた結果、キャパシティ不足だけでなく、データの経由地点が増えたことによるデータ処理スピード・データ鮮度の低下にさらに拍車がかかり障害となっていた。
そこで2019年2月から、 Google CloudのBigQueryを活用したビッグデータプラットフォームの構築を開始し、データ網の整備などを行ってきた。そして今回、社内の分析ツールを統一したことで、「ASKUL EARTH」への一元化が完了し、これまで課題であった「キャパシティの不足」「分析処理スピードの低下」「データ鮮度の低下」を解決し、より優れた分析環境を実現した。
今回、社内各所で分析環境が散在したことによる課題は大きく3つあったが、ASKUL EARTHへの一元化により、これらを解決した。
キャパシティの課題では、ディスク使用率が約90%と残量がほぼないにも関わらず、オンプレミスのため拡張ができない問題があった。例えば、物流データをマーケティングに活用するため連携したいが、キャパシティが足りずできなかった。ASKUL EARTH 移行後は、十分なキャパシティがあるため、新しいビジネスデータを追加できる。
分析処理スピードの課題として、分析ツール等の普及でユーザー数が増加し、多重実行に耐えらず分析処理スピードが劣化した。例えば、従来3分で処理完了すべき内容が1時間かかっていた。ASKUL EARTH移行後は、大人数で同時に分析ツールを使用しても、スピードの低下がみられなくなった。
データ鮮度の課題では、データ処理数の増加により、鮮度の高いデータをマーケティング施策やデータ分析に活用できなかった。例えば、2~3日前の実績で各種施策や分析を実施していた。これが、ASKUL EARTH移行後は、9時に前日までの実績を参照できるようになった。アスクルはこれからも、データやテクノロジーを活用したビジネストランスフォーメーションを実現するという。
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