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マロニエゲート銀座2・3/目標年商165億円、全123店オープン

2017年03月14日 23:03 / 店舗レポート

マロニエゲートは3月15日、旧プランタン銀座本館、同アネックスをそれぞれ「マロニエゲート銀座2」「同3」としてオープンする。14日、関係者向け内覧会を開催した。

<マロニエゲート銀座2>

ファッション、雑貨、化粧品、家具、レストラン、カフェ、ベーカリーなど合計123店を集積。初年度目標売上高は165億円とした。改装前の2016年2月期売上高は150億円で、改装前対比で10%増を目指す。

目標来館者数は改装前対比で3%増となる566万人。これまでのターゲット層は25歳から35歳までの働く女性だったが、今回は20歳代から40歳代の働く女性とおしゃれママにターゲット層を拡大した。

<1階エントランス>

マロニエゲート銀座2・3の改装費用は約30億円で、約50%を読売新聞、残りの約50%をマロニエゲートと出店するテナントで負担した。

マロニエゲートは、旧プランタン銀座が仏プランタン社との商号・商標契約を2016年12月31日に終了したことに伴い1月1日に社名変更して発足した。

読売新聞東京本社が土地建物を所有し、マロニエゲートも100%子会社となっている。

<SNSスポット>

今回、マロニエゲート銀座2・3の開業にあわせて、隣接地で読売新聞東京本社が土地建物を所有している「マロニエゲート」も名称を「マロニエゲート銀座1」に改めた。「マロニエゲート銀座1」を合わせた3館合計の売上高は240億円を目指す。

新たな販促施策として、スマートフォンアプリを活用した「デジタルポイントカード」を3館共通施策として導入した。3月1日から募集を開始し、14日時点で約1万人が入会した。

旧プランタン銀座カードは、アクティブ会員が5万人となっていたため、会員数5万人を目指す。

SNSを活用した販促施策として、2階のエスカレーター脇に「SNSスポット」を設置。自分や友人の写真をSNSスポットで撮影し、インスタグラム、フェースブック、ツイッターなどのSNSに投稿すると、オリジナルカードに写真を印刷して進呈する。

隣接するデジタルサイネージでは、お客が投稿した写真のほか、各ショップのトレンド、売れ筋、コーディネート情報を掲載する。

<自主編集売場「ファッションスパイス」>

店舗面積は、マロニエゲート銀座2が1万3613m2、同3が2786m2、合計1万6399m2。売場面積のうち約90%を定期賃貸借によるテナントリーシングの構成、残りの約10%を自主編集の消化仕入れの売場とした。

改装前は定期賃貸借の売場面積は約10%で、定期賃貸借の売場を大幅に増やした。マロニエゲートの発足にあたり、旧プラタン銀座の社員約140人を対象に希望退職を実施。現在は、社員約40人体制で運営している。

定期賃貸借売場が増えたこともあり、少人数の社員でも効率的な運営ができる体制を整えた。テナントの業種別構成比はアパレル40%、雑貨40%、その他20%で、アパレルの構成比を下げた。

社名変更後も、日本百貨店協会への加盟を継続するため、今後も全国百貨店共通券は使用できる。

<木村社長>

読売新聞の社会部記者出身で、1月1日にマロニエゲートの社長に就任した木村透氏は「プランタン銀座のDNAを引き継ぎ、銀座にありながらも気軽に立ち寄れる店舗を目指した。読売新聞から小売業の経験がなくやってきたので、失敗は恐れない。チャレンジ精神でいろいろとやっていきたい」と抱負を語った。

3月末までは、旧プランタン銀座代表取締役社長の笹岡寛氏、と旧プランタン銀座店長の伊藤雅彦氏が顧問としてマロニエゲート銀座2・3の運営に携わる。3月以降は、三越伊勢丹から顧問を派遣してもらい、引き続き店舗運営での協力関係を継続する予定だ。

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