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イオンスタイル河辺/「河辺とうきゅう」跡地3カ月で居抜き出店

イオンリテールは8月9日、JR青梅線河辺駅前に立地する商業複合施設に「イオンスタイル河辺」をオープンした。4月30日に閉店した「河辺とうきゅう」の跡地に出店するもので、閉店後約3カ月というスピード出店を果たした。

<イオンスタイル河辺>
イオンスタイル河辺

イオンスタイルは、直営食専門店と隣接してイートインを設置した「ここdeデリ」を併設した食品スーパーを中核に、総合スーパーとして養ってきた衣料品、化粧品、ドラッグなどの専門店を組み合わせたコンビネーションフォーマット。

<2階フロアレイアウト>
2階フロアレイアウト

河辺では、1日平均乗降者数約2万7000人の「河辺駅」から歩行者デッキで直結する2階を中核フロアと位置付けた。2階入口には、イートインスペース「ここdeデリ」40席を配置。直営惣菜専門店で40種類の惣菜を展開する「リワードキッチン」、挽きたてコーヒー「イオンドリップカフェ」を隣接させ、できたての惣菜や店内で購入した商品を店舗で楽しめる環境を整えた。

1次商圏は、車で5分圏の人口2万人・1万世帯、2次商圏は10分圏の人口8万4000人・3万7000世帯を想定する。3次商圏として車で15圏までを想定する。商圏内は40代の構成比が高く、駅を利用する働く40代女性をメインターゲットに、近隣の高齢者の来店を見込んでいる。

<ここdeデリを店舗入口に配置>
ここdeデリを店舗入口に配置

地域住民から、「河辺とうきゅう」閉店後に1日でも早く店舗を再開して欲しいという声もあり、約3カ月という短期間で店舗をイオンスタイルに一新した。ドライグロサリーの陳列什器、冷蔵ケースなど多くの什器・備品、バックヤードなどを「河辺とうきゅう」から引き継いだことで、スピード出店が可能になった。

加藤政義店長は、「短期間の出店で、約200人の従業員を集めるのが一番の課題だった。河辺とうきゅうの店長が自ら、パートさんに声をかけてくれたこともあり、約40人の河辺とうきゅうのパートさんが引き続き勤務していただけることになった。商品面でも、地域に支持されている商品をしっかりと教えてもらった。会社は違っても、地域のお客様を最優先に、お客様に喜んでもらいたいという想いは同じだった」と語る。

イオンでは、お客の期待を高めるために自らを磨く、心装(しんそう)教育という考え方があり、短期間であっても、イオンが目指す理念などの浸透を図ったという。

<地元で人気の豚汁「御嶽汁」のフリーズドライ>
地元で人気の豚汁「御嶽汁」のフリーズドライ

河辺とうきゅうで年間数千個の販売実績があった、ご当地メニューの人気豚汁「御嶽汁(みたけじる)」のフリーズドライ商品、青梅市の地酒「澤乃井」、西多摩地区の味噌、醤油、ハムなどを導入した。「とうきゅうからイオンになって、品ぞろえが悪くなったね」と言われない品ぞろえを目指した。

<地酒「澤乃井」の品ぞろえを充実>
地酒「澤乃井」の品ぞろえを充実

河辺とうきゅうから、一部のテナントも引き継いでおり、食品フロアでは、ベーカリーの「サンジェルマン」「やきとり日本一」「魚惣菜うおひで」が出店。銘店では、「お茶伊藤園」「銘菓文明堂」が出店している。

<河辺とうきゅうのテナントも一部は継続出店>
河辺とうきゅうのテナントも一部は継続出店

ここdeデリは、「リワードキッチン」「サンジェルマン」「やきとり日本一」「魚惣菜うおひで」と隣接。テナントとの相乗効果も見込み。

<リワードキッチン>
リワードキッチン

「リワードキッチン」は、対面販売の図りを行っており、お客と対話をしながら、試食も交えて商品を訴求する。対面販売を行うことが、食品スーパーとの差別化のひとつとなっている。11時~14時のランチタイムは、メインディッシュ1品、サイドディッシュ2品、白米か雑穀米を選べる「えらべる!お弁当」(税別580円)を販売する。

<えらべる!お弁当>
えらべる!お弁当

カレーバーも導入、「ビーフカレー」「欧風チキンカレー」「スパイシーチキンマサラ」の3アイテムをS398円、M458円、L598円で販売。トッピングとして、豚ヒレカツ、エビフライ、白身フライ、牛肉コロッケ、照焼きハンバーガーショップを各58円で用意してカスタマイズできる楽しみも提供する。

<カレーバー>
カレーバー

2階食品売場の店舗面積は約2000m2、駅につながる歩行者デッキと直結したフロアのためコンビニ的にショートタイムショッピングができるフロア構成とした。食品1万1000SKU、日用品7500SKUを展開する。

エスカレーター前には、調剤薬局を併設したドラッグ「イオン薬局」を配置。購買頻度が高い洗剤などの日用品も配置することで、ワンフロアで日常生活に必要な商品がそろう品ぞろえとした。

<イオン薬局>
イオン薬局

働く女性をメインターゲットとしており、時短料理のニーズに対応するオリジナルミールキット「クッキット」も展開。青果売場のほか、冷凍食品売場でも「クッキット」を投入した。

<青果売場のクッキット>
青果売場のクッキット

<冷凍食品売場のクッキット>
冷凍食品売場のクッキット

鮮魚部門は丸魚の対面販売を実施するほか、おつまみ提案として「野菜を巻いて食べるお刺身」4種・各398円を提案する。

<鮮魚の対面コーナー>
鮮魚の対面コーナー

<野菜を巻いて食べるお刺身>
野菜を巻いて食べるお刺身

精肉部門は、焼肉やステーキを訴求。タスマニアビーフなど、イオンのオリジナル商品をコーナー展開した。

<精肉部門>
精肉部門

地元商品のほか、ワンランク上の商品を「こだわりセレクション」と名付けて、ナショナルブランドと商品と併売。認知度が低い商品でも積極的に紹介する。

<こだわりセレクション>
こだわりセレクション

1階にはフードコートを配置。河辺とうきゅうから出店するリンガーハットが継続出店するほか、「うどんきぬさ屋」「とんかつかつ良」を配置した。

<1階にフードコートを配置>
1階にフードコートを配置

<1階レイアウト>
1階レイアウト

3階には、肌着を中心にカジュアル衣料を展開するショップ直営のインナーカジュアルストア「iC」を展開し、機能性や素材にこだわった商品を提案する。また、カウンセリング化粧品やナチュラルコスメなどを取りそろえた直営の美と健康のショップ「グラムビューティーク」を配置した。

<3階レイアウト>

<iC>
iC

河辺とうきゅうからのテナントである靴の「ASBEE fam」、美容室「シエル」とともに、メインターゲットである女性の多様なニーズに対応する。12月上旬には、「無印良品」がオープンし、非食品部門でもお客の選択しを拡大する。

<グラムビューティーク>
グラムビューティーク

4階は、河辺とうきゅうの専門店フロアをほぼ踏襲した。100円ショップ「ダイソー」、書籍「文教堂」、手芸「クラフトトーカイ」が継続出店する。8月23日には、新規テナントとして、雑貨「ハイドアンドシーク」、眼鏡「メガネフラワー」がオープンする予定だ。

<4階フロアマップ>
4階フロアマップ

そのほか、駅前の利便性を活かして、イオンのオンラインショップ「キッズリパブリックオンライン」「イオンスタイルファッション」「イオンスタイルホーム」「グラムビューティークウェブストア」で購入した商品を店舗でも受け取ることができる「店舗受取りサービス」を実施している。

店舗概要
所在地:東京都青梅市河辺町10-7-1
オープン日:2019年8月9日
売場面積:直営約3500m2、専門店約5200m2(A・B棟含む)
駐車台数:509台
駐輪台数:284台
営業時間:直営2階食品、日用品9時~22時
イオン薬局9時~19時(土・日・祝日は18時閉店)
3階「iC」「グラムビューティーク」9時~21時
(※専門店は店舗によって異なる)
休業日:年中無休
交通アクセス:JR青梅線河辺駅から徒歩約1分

イオンスタイル河辺

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