ファミリーマート/2020年1月レンジアップおでん本格展開
2019年08月09日 17:50 / 商品
ファミリーマートは8月9日、従来型のおでんに加え、レンジアップタイプのおでんも2020年1月から全国6000店で本格展開すると発表した。
同日行われた2019年おでん・中華まんの新商品発表会で明らかにしたもの。レンジアップタイプのおでんは、パックに複数個・1~2人前のおでんが入っており、注文が入ってからレンジ調理し、カップに入れて提供するタイプの商品となる。
昨年秋に東京都内で実験導入したところ、売上が好調だったため、全国展開を決定した。
2種のアイテムを投入する予定。従来型のおでんに比べ、廃棄ロスが少ないため、全体の食品廃棄も10%減少する見込みだ。
木内智朗ファストフーズ部長は、「おでんは閑散期に廃棄が増えるという課題があったが、レンジアップ商品だと、消費期限が長く、注文を受けてから調理するため、廃棄を減らし、加盟店の利益アップにもつながる。おでんの市場規模は460億円で、当社は昨年暖冬でもあり苦戦したが、従来型、レンジアップの2種のおでんで販売を強化し、今年は前年越えを目指す」と話した。
<おでんの市場規模>
※出典:8月9日ファミリーマート新商品発表会資料
また、8月20日おでん処として展開する従来型の「ファミマのおでん」を、つゆ・具材などにこだわり刷新する。
味しみ、つゆ含み、旨味向上を図り、2018年度は前年割れだったおでんの売上前年越えを目指す。商品の供給は通年で行う。加盟店への販売推奨期間は、昨年は8月下旬からゴールデンウィーク前だったが、今年は8月末から11月末で、加盟店が店の状況によって、販売期間を選択できるようにした。
つゆは、口に含んだ瞬間に豊かな香りを感じられるよう、昨年度同様に焚き納屋(たきなや)式焙乾の焼津産鰹節を使用。今年度は、北海道産真昆布と丸鶏に野菜を加えて、後味までつゆの旨味が続くように仕立てた。これらをベースに、全国を7地区に分け、地域ごとに馴染みのあるおでんつゆの味わいを再現した。
具材につゆがしみこむよう工夫。定番で1番人気の大根(税込85円)、2番人気の玉子(90円)の下味を変更し、具の中までしっかり味が染み込むよう仕立てた。厚揚(絹、100円)は豆腐を昨年より柔らかくして、つゆの絡みを向上させた。
だし巻玉子は、生地を昨年よりもふんわり巻くことで、つゆが染込みやすいように設計にしている。
さらに、一番の売れ筋である大根の容器を手で簡単に開けられる仕様に変更。具材のパッケージに鍋に配置する場所をプリントすることで、仕込み場所を迷わず仕込めるようにするなど、作業負荷を軽減した。全商品の販売時間を延長させることで、廃棄率を軽減させることにも貢献している。
販促策として、2019年秋冬は20%割引を8月20日の販売スタート時、おでん最盛期の10月、11月に実施する。
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