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サミット/横浜市中区に13年ぶり出店「桜木町コレットマーレ店」

2020年05月25日 12:20 / 店舗レポート

サミットは5月20日、神奈川県横浜市中区に同区内2店舗目となる「サミットストア 桜木町コレットマーレ店」を開店した。横浜市への出店は9店舗目、中区への出店は2007年の「横浜曙町店」以来、13年ぶりとなった。

<桜木町コレットマーレ店>
桜木町コレットマーレ店

当初4月18日に開店する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で開店を延期していた。

JR・市営地下鉄桜木町駅前の商業施設「コレットマーレ」地下1階への出店で、電車・バスでのアクセスが良い店舗。桜木町駅は、みなとみらい地区への玄関口となり、横浜市新市庁舎の最寄駅となる。また、地元住民の他、就業者、ホテル利用者、観光客などの利用も期待できる。

第1次商圏である0.5km以内の世帯数は3809世帯・人口は6243人(2018年住民基本台帳)で、サミット平均(6341世帯、1万2130人)を下回るものの、近年マンション開発も進んでいるため、世帯数・人口ともに大きく伸びている地域となっている。

同店の0.5km内の単身世帯比率は、60.8%(サミット平均48.7%、2015年国勢調査)とサミット平均を大きく上回っている。20~39歳の構成比も32.0%(2018年住民基本台帳)とサミット平均(26.9%、同)を大きく上回る地域となっている。

第2次商圏は1.0km以内1万8291世帯・人口1万8291世帯、第3次商圏は1.5km以内4万5371世帯・人口7万4118人となっている。

<出店地>
出店地

店舗レイアウトは、ほぼ三角形の変則レイアウトで、1階からつながるエスカレーターを降りて、正面にベーカリーとサミカフェ、右手に青果・鮮魚・精肉・調味料・日配食品、左手に惣菜、パン、菓子、冷凍食品、酒、米、家庭用品を配置した。

右手は家庭での調理が必要な商品、左手は惣菜・ベーカリー・冷凍食品など即食・簡便といったニーズに対応した調理の必要のない商品を集積した。駅側エレベーターにつながる場所にも出入口があるため、レジはメインレジと駅側エレベーター側の2カ所に設置した。

桜木町コレットマーレ店は、既存の商業施設の改装に合わせて施設地階へ出店した。店舗レイアウトやライブ感のある作業場の配置、内装、サミCafeなど、近年、サミットが取り組み、お客から支持を得たハード・ソフト面を最大限導入する。

専任の「案内係」を配置し、他にはないお客に寄り添った対応を行うとともに、居心地の良い店づくりを実現する。

<店舗レイアウト>
店舗レイアウト

取扱いアイテム数は、青果410、鮮魚300、精肉486、惣菜320、加工食品4088、菓子1139、日配1690、家庭用品1841、ベーカリー60、合計1万334アイテム。

2019年12月11日にオープンした、店舗面積約1741m2の「大田大鳥居店」の取り扱いアイテム数は、青果408、鮮魚300、精肉535、惣菜320、加工食品4502、菓子1167、日配1562、家庭用品1725、ベーカリー60、合計1万579アイテムを展開し、加工食品と家庭用品の品ぞろえに差があるものの、ほぼ同数のアイテムを展開している。

売上構成比は、青果14.1%、鮮魚8.7%、精肉12.2%、惣菜12.0%、加工食品22.1%、菓子5.1%、日配19.1%、家庭用品2.8%、ベーカリー3.9%を想定している。

<青果売場>
青果売場

青果売場では「フレッシュサラダ&カットフルーツ」コーナーにおいて、店内で製造した商品を販売する。単身者が多い地域であることから、少量・適量商品の品揃えを充実させるとともに、フェースを拡大する。

<店内加工のフレッシュサラダコーナー>
店内加工のフレッシュサラダコーナー

サミットとしては、初めて常設の「ドライフルーツ・ナッツバイキング」売場を設置。ただし、現在は新型コロナウイルスの影響を鑑みて中止している。

<カットフルーツコーナー>
カットフルーツコーナー

地域の就業者の昼食需要に対応し、カットサラダ・カットフルーツも小さいサイズの商品を豊富に品ぞろえした。

<おさかなキッチンコーナー>
おさかなキッチンコーナー

鮮魚売場では、「おさかなキッチンコーナー」を作業場一体型の開口タイプで展開し、活気のある売場で鮮度感や品ぞろえの豊富さ、ライブ感を演出する。

精肉部門とまとめた「簡便・半調理コーナー」を設置し、お客がその日の気分に応じて商品を選べる売場作りを展開する。

<煮魚・焼魚>
煮魚・焼魚

冷凍コーナーでは、冷凍庫にあると便利な商品を拡充した。店内手作りの「煮魚・焼魚」コーナーでは鮮魚売場で販売している原料を使用したこだわり商品の品ぞろえや、夕方に焼魚の焼き立てバラ販売を実施し、近隣オフィスの就業者の帰宅時刻に合わせて売場を充実させる。

<グリルキッチンコーナー>
グリルキッチンコーナー

精肉売場では、店舗の条件が似た他店に習い、グリルキッチンコーナーの陳列量を通常店舗より早く11時に100%にする。

また、就業者の昼食需要、家庭での夕食需要と時間帯のニーズに合わせ、売場や品ぞろえに変化を付ける。週末はファミリー層の来店が期待できることから、焼肉コーナー内で「盛り合わせ」商品や、「和牛ももづくしセット」など食卓を華やかにする商品を販売する。

<和牛ももづくしセット>
和牛ももづくしセット

惣菜売場では、近隣オフィス就業者の昼食需要を捉えて、米飯や寿司を中心に値頃感と適量を意識した品ぞろえを実施するとともに、曜日で品ぞろえに変化を付けることで、飽きのこない売場を目指す。

<惣菜コーナー>
惣菜コーナー

夕方以降についても、おかずやおつまみを中心に品揃えを充実させながらでき立て販売を強化する。

<惣菜商品の一例>
惣菜商品の一例

ベーカリー売場は、売場の中央部に配置し、エスカレーターを利用するお客を入口正面で迎える。売場から作業場内が見えるようにすることでライブ感・シズル感を演出する。

<ベーカリー売場>
ベーカリー売場

地域特性や昼食需要に合わせ、好評の窯焼きピザ、店内製造のサンドイッチ、調理パン、スイートドーナツを充実させた。

<店内製造のサンドイッチ>
店内製造のサンドイッチ

サミカフェはコイン式のコーヒーマシンを導入し、コーヒーのみのを利用するお客も利用しやすい工夫をした。

<窯焼きピザの一例>
窯焼きピザの一例

出店により、サミットストア店舗数は東京83店、神奈川16店、埼玉14店、千葉5店を合わせて、118店となった。

<1階の店舗入口>
1階の店舗入口

■店舗概要
所在地:神奈川県横浜市中区桜木町1-1-7
TEL:045-227-5162
建物フロアレイアウト:地下1階、地上19階建て
10~19階:ホテル
1~9階:施設テナント
地下1階:サミット、施設テナントなど
売場面積:1689m2
バックヤード:609m2
駐車台数:550台(施設共用)
駐輪台数:220台(施設共用)
営業時間:9時~23時(当面の間22時閉店)
年間休日:年2日
年商目標:25億円
従業員数:97.7人 (正社員28.5、パートタイム・アルバイト社員69.2人)
※パートタイム・アルバイト社員は173時間/月=1人で計算

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