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アルペン/新宿に最大旗艦店オープン、35万点の品ぞろえで首都圏の客を獲得

2022年03月30日 17:00 / 店舗レポート

アルペンは3月30日、4月1日に東京・新宿にオープンする同社の最大旗艦店「Alpen TOKYO(アルペントーキョー)」の発表会を開催した。

<Alpen TOKYO(アルペントーキョー)>

「Alpen TOKYO」は「スポーツデポ」「アルペンアウトドアーズ」「ゴルフ5」の3業態の旗艦店「スポーツデポフラッグシップストア新宿」「アルペンアウトドアーズフラッグシップストア新宿店」「ゴルフ5フラッグシップストア新宿店」で構成。3業態を合わせた取扱商品数は約35万点で、他社にはない品ぞろえの数を強みに打ち出す。

<店内は3つの専門店で構成>

店内は、同社が掲げる「スポーツをもっと身近に」を軸に、スポーツやアウトドア用品を試すことに加え、使用シーンも体験できる店づくりを行った。地下2階、地上8階で展開。総延べ床面積は約1万2300m2で、アルペンでは最大規模の店舗となる。

<スポーツデポフラッグシップストア新宿>

「スポーツデポフラッグシップストア新宿」は、エントリーモデルからトップレンジのアイテムまで、約16万点のアイテム数をそろえた。

フロア構成は、地下2階が野球・ソフトボール、地下1階はテニス・バドミントン・卓球・バレーボール・スイミング、1階がランニング・バスケットボール、2階は、サッカー・メンズアパレル、3階東側がフィットネス・レディースアパレル・キッズアパレルになる。

<モンド社のトラック素材を床に敷いたランニング用品の売り場>

目玉の1つが、1階のランニング用品の売り場。売り場の床には、新国立競技場の陸上トラックにも採用されている、イタリアのモンド社のトラック素材を使用。顧客が競技場でランニングシューズを使っている雰囲気を感じながら試着ができるようにした。

<レカロシートを設置したサッカーのスパイクコーナー>

もう1つが、2階のサッカー用品の売り場で、芝のスタジアムをイメージ。フロアには人工芝を敷いた。また、サッカーのスパイクの試し履きスペースには、世界の有名スタジアムのベンチで採用されているレカロシートを設置。有名スタジアムにいる気分を味わいながらスパイクを試着ができる。

<アルペンアウトドアーズフラッグシップストア新宿店>

「アルペンアウトドアーズフラッグシップストア新宿店」では、3階西側がアウトドアアパレル、4階はキャンプ用品、5階がキャンプブランドコーナーのフロア構成で展開する。主要ブランドを始め、取扱店舗の少ないコアブランドまで、合計200ブランド以上を用意し、約8万5000点の商品をそろえる。

<アルペンアウトドアーズ初の「ソロキャンプ」のコーナー>

4階は、キャンプの中でも最近人気が高まっている、1人でキャンプをする「ソロキャンプ」に対応したコーナーを、アルペンアウトドアーズで初めて設置した。

<スノーピーク、コールマン、ロゴスのコーナー>

5階では、「スノーピーク」「コールマン」「ロゴス」のコーナーを都内最大級の規模で展開する。

<「ザ・ノースフェイス」のショップインショップ>

また、アルペンアウトドアーズで初の「ザ・ノース・フェイス」のキャンプ用品専門のコーナーを設けた。

<テントの試し張りサービスのコーナー>

さらに、同店で最大の特徴であるテントの試し張りサービスも提供する。

<ゴルフ5フラッグシップストア新宿店>

「ゴルフ5フラッグシップストア新宿店」は、6階がゴルフアパレル・ゴルフシューズ、7階はゴルフクラブ・中古クラブ・ゴルフボール・ハードアクセサリーのフロアで展開する。約10万点の商品を取り扱う。

<4種類・8打席の試打席>

7階には、ゴルフ場にいるかのような臨場感が味わえる、シミュレーターの設置打席、正面・天井・後方の3台のカメラでデータ計測が可能な3カメ計測打席など、4種類・8打席の試打席を設置。顧客は試打席を利用し、クラブのフィッティングを確かめることができる。

<女性優先打席>

また、女性客が気軽に試せるように、試打席の1つは女性優先にした。

<レディースコーナー>

加えて、7階には、女性が楽しみながら商品を選んでもらうことを狙って、ゴルフ5で最大の品ぞろえとなるレディースコーナーも用意。ゴルフクラブ、バッグ、ヘッドカバー、アパレルなど提供し、コーディネートができるような売り場づくりにした。

アルペンによれば、昨今、コロナ禍で多くの人々の生活スタイルが変化する中、健康を意識しスポーツに取り組む人が増えたり、密を回避できるアクティビティーとして、キャンプやゴルフが注目されたりするなど、首都圏でもそのニーズが高まっているという。

しかし、同社は、これまで郊外を中心に店舗を展開してきたため、首都圏で顧客を開拓できていなかった。そこで、新たな顧客獲得に向け、今回、新宿に旗艦店「Alpen TOKYO」を出店した。

<水野敦之・アルペン社長>

水野敦之社長は発表会で、「店舗は、アウトドアを知らない人が、やってみたいと思ったり、ランニングを好きな人がゴルフに興味をもったりできるような品ぞろえ、店づくりを行っている。そして、店を通じて、新宿がスポーツ、アウトドア、ゴルフの聖地となり、その中心が、アルペントーキョーになってもらいたい」と意気込みを語った。

新宿に出店した理由については「日本最大の商業地で大本命と以前から考えていた。一方で、新宿でこの規模の店を出せる場所は限られており、リサーチを重ねて3年をかけて実現した」と説明した。

店舗は、特定の層をターゲットにせず、老若男女の幅広い人の利用を見込む。一方で、「オープン後に来店した、お客さんの層や購買などの動向を分析して、品ぞろえを変えていくなどの新しい取り組みを行い、店舗運営に生かしていく」(水野社長)という。

アルペンでは今後、スポーツのカテゴリーに力を入れていく考え。そのための施策の1つとして、アルペントーキョーの1階はランニング用品やバスケットボールといった人気スポーツのフロアにした。

水野社長は「今はキャンプなどのアウトドアとゴルフが好調だが、いつ下がるかは分からない。だから、この2つに注力しつつ、スポーツを成長させていく」と抱負を述べた。

今後、アルペントーキョーのような大規模店の出店については未定。同社では、新店の成果を見て検討するというが「出店するとなれば、大阪、福岡、横浜といった主要都市を考えている」(同)としている。

■Alpen TOKYO(アルペントーキョー)
所在地:東京都新宿区新宿3-23-7 ユニカビルB2~8F
総延べ床面積:約1万2300m2
展開店舗:スポーツデポフラッグシップストア新宿店、アルペンアウトドアーズフラッグシップストア新宿店、ゴルフ5フラッグシップストア新宿店

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