ドン・キホーテ／新業態「ドミセ」渋谷に登場、PB・OEM商品3200点そろう

2023年08月25日 13:37 ／店舗レポート

ドン・キホーテは8月24日、渋谷道玄坂の大型複合施設「道玄坂通 dogenzaka-dori」（東京都渋谷区）に「ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店」をオープンした。

＜店舗外観＞

「ドミセ」は、「おドろき専門店」をコンセプトにした新業態。ドン・キホーテのPB「情熱価格」の中でも選りすぐりの商品に加え、オリジナルブランドも含む計約3200点のバラエティ豊かな商品を用意した。売場面積は671.57m2。店内レイアウトは、通常店のようなカテゴリ別の区分けではなく、「ドすべり」「ドこたえ」といった独自コーナーを展開する。

＜フロアマップ＞

「ドミセ」について、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスコーポレートコミュニケーション本部広報室社外広報課の両角利彦ヘッドチーフは「同店はPB、OEMのみ、オリジナルの商品でそろえているのが特徴。他店ではカテゴリ別の商品陳列が多いが、ここではテーマごとに区切ったレイアウトになっている。今後の出店については、9月の大阪（アリオ八尾）以降は未定。店舗の状況を鑑みながら検討していく」と述べた。

＜ドすべり＞

商品担当者が「これは売れる！」と思って開発したが、長所をうまく訴求できずに「ドすべり」した商品を販売する特価販売コーナーを展開。なぜ売れなかったのかをPOPに掲載しており、SPA推進本部 SPA推進部 PB販促課の大石優和サブマネージャーは「一過性のブームで作りすぎてしまった商品など、なぜ失敗してしまったのかを、商品を手がけた担当者の反省点も顧客にお伝えしたいと考えた」と説明する。結果として売れ残ったが、品質は良い商品が並んでいるという。

＜ドこたえ＞

「ドこたえ」は、「情熱価格」でこれまで展開したアイテムに対し、特設サイト「ダメ出しの殿堂」で顧客から指摘を受けた内容と、その改善策を赤裸々に公開し、リニューアルした商品を紹介するコーナー。「情熱価格」は顧客と一緒に創る「ピープルブランド（PB）」という同社の考えを示している。改善した商品を評価できる「いいよ！」「びみょー」ボタンと、その投票結果が表示されるカウントも設置した。

＜ドップ10＞

「ドミセ」で扱う商品をスタッフの目線でランキング付けする「ドップ10」コーナーを設けた。各商品の売上額や売上点数を公開する「売上ドップ10」から、「情熱価格」特有の長い名前の商品文字数ランキング、おつまみランキングなどを紹介している。

＜焼き芋にも注力＞

ドン・キホーテでは紅はるかを中心に、年間を通して焼き芋を販売しているが、8種類も常時そろえるのは今回が初めて。「焼き芋マイスター」が選ぶ、日本各地のおいしいサツマイモ定番4種と、月替わりで3～4種用意する。高付加価値品として、6時間かけて焼くことで極限まで甘さを引き出した「超じっくり焼き」（税別168円／100g）、3カ月以上熟成庫で寝かせた「熟成」（同）を用意した。

6MD フード＆リカーの小林義幸マーチャンダイザーは「6時間かけて焼き上げる分、回転率が落ちるため高単価になるが、その分、旨味を引き出している。他社がやらないような尖った商品開発が自社の強み。店舗にふらっと立ち寄った顧客の手に取ってもらえるようなアプローチを常に考えている」と話す。

このほか、「情熱価格」のミックスナッツや既存店未発売のナッツ、ドライフルーツの量り売りを行える「ド試し」、ハンドクリーム、ボディローションなど自分磨き用アイテムをラインアップした「ド美容」、アウトドアグッズがそろう「ドでかけ」、下着や靴下など着心地の良い商品を集めた「ド快適」、チューナーレススマートテレビなど在宅時にくつろぐためのアイテムが並ぶ「ドうち時間」といった各種コーナーを展開。さまざまなアプローチで自社ブランドの魅力を伝えていく。

■ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店
営業時間：10時～23時
所在地：東京都渋谷区道玄坂2-25-12 道玄坂通内
交通：渋谷駅ハチ公口より徒歩5分
開店日時：2023年8月24日13時
売場面積：671.57m2
建物構造：鉄骨造（一部鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造）
取扱ブランド：情熱価格、me＆do、グリーンステージ、コスパレード、アクティブギア、レストレーションなど
駐車台数：128台
駐輪台数：自転車120台、バイク6台

■ドミセ公式ホームページ
https://www.ppihgroup.com/domise/