靴3社/1月既存店、昨年の降雪の需要反動で3社そろって減
2019年02月19日 11:00 / 月次
靴3社が発表した1月度営業概況によると、既存店売上高はABCマート前年同月比0.2%減、チヨダ8.9%減、ジーフット11.2%減と3社そろってマイナスだった。
■ABCマート(2018年2月期売上高:2542億円)
既存店売上高は前年同月比0.2%減、客数2.2%減、客単価2.0%増
全店売上高は1.1%増、客数0.6%減、客単価1.7%増
出店0、閉店3。1月末店舗数は989店だった。
1月度は、お正月商戦が昨年と比べ1日短かかった。
昨年大きな需要があった首都圏の降雪による売上が今年はなかったことから、全店で前期比1.1%のプラス、既存店で0.2%のマイナスとなった。
商品別ではスポーツシューズ、キッズシューズ、アパレルの販売が好調だった。
■チヨダ(2018年2月期売上高:1276億円)
既存店売上高は前年同月比8.9%減、客数9.4%減、客単価0.5%増
全店は売上高9.9%減、客数10.3%減、客単価0.4%増
出店0、閉店8、業態変更0、月末店舗数は1052店。
1月は、販売促進策効果などで正月商戦は好調だったものの、前年にあった首都圏の降雪に伴う売上増加の反動減などから、中旬から下旬は伸び悩んだ。
商品別では、品揃えから売場作りまでを強化しているキッズ商品や、新商品を投入したプライベートブランド「フワラク」のパンプス、オリジナル商品中心の「フィラ」のスニーカーなどは好調に推移した。
しかし、前年には首都圏に降雪があり、ブーツや防寒・防水・防滑といった冬物商品の販売に加え、ビジネスシューズの買い替え需要も増加し、今年はその反動減もあり、冬物商品やビジネスシューズの販売が苦戦した。
販促施策は、年始にお年玉クーポン還元セールを実施し、正月商戦は好調に推移した。また、まとめ買いセールの実施が客単価の上昇に寄与した。
■ジーフット(2018年2月期売上高:972億円)
既存店売上高は前年同月比11.2%減、客数8.9%減、客単価2.5%減
全社売上高は11.2%減。退店4で1月末店舗数895店。
1月度は昨年との降雪状況の違いにより、首都圏や南関東エリア中心にブーツや長靴などウインター商品の売上が昨年を大きく下回ったことなどがマイナス要因となった。
商品面ではスポーツシューズがレディーススポーツ中心に好調な実績で、軽くて履きやすいライト&リラックスカテゴリーのアイテムやスポーツナショナルブランドのエクスクルーシブモデルなど、昨年を上回る実績だった。
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