ビックカメラ/東京・吉祥寺に「お酒屋 吉祥寺店」オープン、年商2~3億円目標
2025年07月24日 15:24 / 店舗レポート
ビックカメラグループのビック酒販は7月24日、東京・吉祥寺に「ビックカメラお酒屋 吉祥寺店」をオープンした。国内客向けの店舗として、年商2~3億円を目指していく。
吉祥寺駅北口から至近の「ダイヤ商店街」に出店。単独路面店としてビック酒販が新規出店するのは初めて。
出店に合わせて新ブランド「お酒屋」を立ち上げた。同ブランドは「HELLO, LIQUOR LOVER’S WORLD!~酒好きの世界へようこそ~」がコンセプト。
新店舗では「角打ち・試飲カウンター」を設置し、気になる酒を試せる体験型の店舗として集客につなげていく狙い。
ビック酒販の小堺絢介社長は「お酒は今、インバウンドの引き合いが強い一方、国内のお客様がゆっくり商品を見れる環境が少ない。そうした中、吉祥寺という非常に活気のある街で、お客様と一緒にお店を育てていきたいと思い、この場所を選んだ」と、吉祥寺に出店した狙いを説明。
新店舗の顧客ターゲットについては「国内のお客様に向けた店舗となる。中でも特に若い世代の方にお酒に慣れしんでいただきたいと考えている」と述べた。
酒類市場は縮小傾向にあるが、「これまでは国内のお客様が買いづらかった。(新店舗では)いろいろなお酒を試すことができる環境を整え、若いお客様にお酒を知ってもらう機会を創出したい」と意気込む。
商圏は周囲2~3kmとしており、周辺のコンビニや酒屋などとの差別化では「品ぞろえにはこだわっており、特にウイスキーなどの洋酒は豊富。また、試して買える環境によって商品選びで失敗したくないというニーズにも応えたい」とした。
売場は地下1階から2階まで。
1階は、ビック酒販がこだわっているウイスキーを壁一面に並べた。
そのほかにブランデー、ビール類・チューハイをラインアップ。食品類については他のビック酒販よりも豊富に取りそろえる。
また、1階にはネット取り置きサービス受け取りカウンターも設置している。
2階には試飲カウンターを設置。常時50種類以上の酒を用意し、気になったものを試すことができる。
また、ワインセラーも販売。「ワインセラーが欲しい際、家電量販店に行くのかお酒の専門店に行くのか判断が難しいが、当店ではソムリエがワインセラーをご案内できるのが魅力」(小堺社長)。
2階ではそれ以外に調理家電などもラインアップしている。
地下1階は日本酒、焼酎、ワインの専門フロア。「挑戦として、初心者向けのワインから、発泡性の日本酒まで幅広くそろえている」(同)。
なお、3階はセミナールームとして、酒のセミナーのほか外部への貸し出しなどを行う。
■ビックカメラお酒屋 吉祥寺店
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-7-6
売場面積:約460m2
営業時間:11時~21時
取扱商品:ワイン、ウイスキー、ブランデー、ビール類、リキュール、スピリッツ、ワインセラー、日本酒、焼酎、食品類、飲料、一部家電製品ほか
取材・執筆 比木暁
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