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コンビニ/12月既存店セブン・ミニストップ前年超え、明暗分かれる

2020年01月14日 15:35 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した12月の営業実績によると、既存店売上高の前年同月比はセブン-イレブン0.9%増、ファミリーマート1.2%減、ローソン0.7%減、ミニストップ2.5%増となった。

<おにぎり100円のミニストップが好調>
おにぎり100円のミニストップが好調

客数は、セブン-イレブン0.5%減、ファミリーマート2.1%減、ローソン1.3%減、ミニストップ1.3%増となり、ミニストップのみが前年を超えた。

客単価は、セブン-イレブン1.4%増、ファミリーマート0.9%増、ローソン0.6%増、ミニストップ1.3%増となった。大手4社はそろって増加した。

■セブン-イレブン(2019年2月期:チェーン全店売上高4兆8988億7200万円)
既存店売上高は、前年同月比0.9%増、客数0.5%減、客単価1.4%増。

チェーン全店売上高2.0%増、店舗数は2万959店。

既存店の売上高は3カ月連続で前年を超えた。一方で、客数は3カ月連続前年割れとなった。客単価は3カ月連続プラスだった。

■ファミリーマート(2019年2月期:チェーン全店売上高2兆9828億5200万円)
既存店日商1.2%減、客数2.1%減、客単価0.9%増。全店売上高3.0%減となった。

単体では、出店36店、閉店14店、純増22店、合計1万5628店。

エリアフランチャイズは、沖縄327店、南九州397店、JR九州リテール204店、合計928店で、国内合計1万6556店だった。

12月は、米飯(おむすび・寿司)、クリスマス用商材を中心としたデザート、および「お母さん食堂」シリーズ、カウンターコーヒーが引き続き伸長した。一方で、前年同月のPayPayキャンペーンの反動もあり、特にたばこや日用品等が伸び悩んだ。

11月26日から開始したマルチポイントサービスの効果もあり「ファミペイ」のダウンロード数は順調に推移、12月末時点で440万ダウンロードを達成した。

おむすびは、スーパー大麦を使用した健康系おむすびのほか、「大きな鮭はらみおむすび」(198円)などの高付加価値商品が好調。dポイントとのキャンペーンも奏功し、前年実績をクリアした。

惣菜は、「夜ファミマ」(お母さん食堂2個購入で30円値引き、更にFamiPay決済で30ボーナス還元)の販促策も奏功し、「お母さん食堂」シリーズは冷凍食品も併せて順調に推移した。

デザートは、「たべる牧場スフレプリン」(288円)、クリスマス用ケーキなどが好調で、前年実績をクリアした。

■ローソン(2019年2月期:チェーン全店売上高2兆4245億4100万円)
既存店売上高(チケット・ギフトカード除く)0.7%減、客数1.3%減、客単価0.6%増。

ローソン単体の全店売上高は2284億6800万円(0.7%増)、客数747人、客単価723円。平均日販は54万円。

国内では、出店44店、閉店純粋84、置換4、合計88店、純増マイナス44店だった。

2019年11月末時点のローソングループ国内総店舗数1万4600店のうち、ナチュラルローソンは145店、ローソンストア100は764店。

ローソンストア100は、既存店売上高1.7%減、客数3.7%減、客単価2.1%増となった。出店1、閉店6だった。

調理パンカテゴリーは、チーズバーガーなど定番商品のリニューアルが功を奏し、前年を大きく上回った。

デザートカテゴリーは、クリスマスに向けて発売したUchi Cafe×GODIVAシリーズの「ガトーショコラ ノワール」、「タルトトリュフ オ ショコラ」が人気を集めたことや、ヒット商品「バスチー ?バスク風チーズケーキ-」のリニューアルなどにより、前年を大きく超えた。

ベーカリーカテゴリーは、引き続き惣菜パンの販売が好調に推移していることなどから、売上は前年を上回った。

チルド飲料カテゴリーは、Uchi Cafeのタピオカ商品シリーズの人気が継続していることなどにより、前年を超えた。

日配食品、冷凍食品カテゴリーは、主に生活全般のニーズに対応する品ぞろえを継続的に強化していることにより、売上は前年を上回った。

たばこは、昨年10月のたばこ増税以降の単価上昇の影響が一巡し、ほぼ前年並みとなった。

■ミニストップ(2019年2月期:チェーン全店売上高3337億4000万円)
既存店1店1日当たり売上高は42万3000円(2.5%増)、客数732人(1.3%増)、客単価578円(1.3%増)。

全店1店1日当たり売上高は42万2000円(5.4%増)。全店売上高は5.3%減となった。

出店3店、閉店4店、期末店舗数は2002店。

コンビニエンスストア商品の既存店日販は1.3%増、店内加工ファストフードの既存店日販は11.8%増となった。

コンビニエンスストア商品は、好調なおにぎりにけん引され、サラダ、麺類など米飯デリカが好調に推移した。52週MDを推進し、売れ筋商品、定番商品の欠品防止を図った結果、加工食品、ラーメン、紙・衛生品なども好調に推移した。

店内加工ファストフードは、クリスマスに「チキン5品20円引き」キャンペーンを実施した。年末には「チーズハットグ30円引き」キャンペーンを実施。前年より気温が高く推移した影響もあり、コールドデザートが好調に推移した。

■ポプラ(2019年2月期:売上高260億円)
既存店全店日商32万円(1.9%減)、客数534人(2.2%減)、客単価599円(0.4%増)
全店売上高29万2000円(4.2%減)、客数537人(2.1%減)、客単価544円(2.1%減)

■ニューデイズ(2019年3月期:売上高1242億円)
既存店売上高1.3%増、客数0.4%増、客単価0.9%増
全店売上高1.4%増、店舗数498店

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