ファミリーマート/「レンジアップおでん」6000店導入、加盟店負荷削減
2020年01月14日 15:30 / 商品
ファミリーマートは1月14日、沖縄を除く全国約6000店でレンジで温めて提供する「おでん」(4個入り税込268円、6個入り358円)の展開を開始した。
ファミリーマートでは、8月下旬から鍋でおでんを作り、提供している。今回、店舗のおでんにかかるオペレーション負荷削減のため、顧客からの注文ごとにレンジで温めて販売するレンジアップタイプの「おでん」を発売する。
鍋での「おでん」は、クリスマス、年末年始など季節商品が多い時期は、鍋の清掃、調理、1時間ごとのつゆ・具材の追加など店舗オペレーションの負荷が大きくなっていた。レンジアップ「おでん」に変えることで、1日1時間以上の作業時間削減が見込めるという。2018年度2回レンジアップ「おでん」の実験販売を行い、その結果を踏まえて全国展開をスタートした。
ファミリーマートでは、8月下旬から11月下旬までを「おでん」の推奨期間として、店舗側に案内している。今回のレンジアップ「おでん」は、店舗側が、販売動向、立地など各店の事情を考慮して導入を決定。店舗では、従来の鍋「おでん」のみ、レンジアップ「おでん」のみ、両者併用、「おでん」を販売しないという4つの選択肢から自店に合った方法を選べる。
レンジアップ「おでん」は、従来のおでんの人気上位商品から選び、4個入り(人気1位の大根、ちくわ、こんにゃく、さつま揚げ。加熱約1分15秒)、6個入り(大根、ちくわ、こんにゃく、さつま揚げ、昆布、たけのこ。加熱約1分20秒)を用意した。人気2位の玉子は、レンジで温めると爆発する恐れがあり、今回の商品化は見送った。
つゆは、全国同一でかつおだしがベース。賞味期限は180日となっている(鍋おでんの賞味期限は商品によって6時間、9時間、16時間)。店頭で常温で保管できる。
約6000店で販売開始し、希望店舗があれば追加で取り扱いを増やす。数量限定で用意しているため、4月までの販売を見込んでいる。
同社は、「1~3月は例年おでんの販売が鈍り、廃棄ロスも多いことが課題だった。レンジアップおでんの導入で、顧客におでんを提供しつづけられるとともに、廃棄ロスを減らし、加盟店の作業負荷削減、利益改善にも貢献できる。6000店での結果を踏まえ今後のおでんの展開は検討中で、来期以降のおでん施策は未定となっている」としている。
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