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日本百貨店協会/2月売上高は12カ月連続プラスで20.4%増

2023年03月23日 10:40 / 月次

日本百貨店協会が3月23日に発表した2023年2月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象70社・182店)の売上総額は約3803億円(前年同月比20.4%増)だった。

<2月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 3803億円 20.4%増
総店舗面積 477万614m2 3.0%減
総従業員数 5万3212人 6.8%減

2月の売上高は20.4%増、入店客数22.5%増と、前月に続き共に二桁の伸びとなった。前年のまん延防止等重点措置の反動に加え、外出機会の増加やオケージョン需要から好調に推移した衣料品・服飾雑貨と、増勢が続く高額商材、急伸するインバウンドが牽引した。各社が展開した外商催事、会員施策、バレンタインや恵方巻等の歳時記イベントも盛況だった。コロナ前との比較(2019年比)では、売上高6.8%減、入店客数18.5%減となった。

顧客別では、昨年10月の水際緩和と円安効果で、インバウンドが314.3%増(11カ月連続/シェア4.6%)と引き続き高い伸びを示した。国内市場も活況で、前月よりさらに5.2ポイントアップし、16.5%増(12カ月連続/シェア95.4%)となった。2019年比では、インバウンドが45.7%減、国内市場は3.5%減だった。

地区別では全地区で前年実績を超えた。インバウンド需要を背景に、都市(10都市/17カ月連続)は全地区で二桁増を示し、全体では23.1%増となった。地方(10都市以外の地区)も13.2%増と2カ月連続で前年実績を超えた。

商品別では、全品目で対前年増となった。衣料品や服飾雑貨は、卒入学関連やブライダルなどのセレモニー需要、買い替えニーズに加え、春物商材などが動いた。美術・宝飾・貴金属など高額品は、ラグジュアリーブランドや時計を中心に増勢が続いており、一部アイテムでは引き続き価格改定前の駆け込みも見られた。食料品では、菓子と惣菜が18カ月連続増と好調に推移しており、人気の物産展等食品催事が盛況だった。特に、各社が趣向を凝らして展開したバレンタイン商戦は、限定品や自家需要、イートインや関連スイーツなどの企画も好評だった。

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