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日本百貨店協会/12月の売上高は22カ月連続プラス5.4%増

2024年01月26日 10:10 / 月次

日本百貨店協会が1月25日に発表した2023年12月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象72社・180店)の売上総額は約6465億円(前年同月比5.4%増)だった。

<12月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 6465億円 5.4%増
総店舗面積 467万8842m2 3.3%減
総従業員数 5万866人 6.4%減

12月の売上高は5.4%増、入店客数4.6%増と、共に22か月連続のプラスとなった。新型コロナ5類移行後、初の年末商戦は、外出機会の増加を背景に各社企画の催事等が活況だったほか、増勢が続くインバウンドも売上全体を押し上げた。高付加価値商材と衣料品、化粧品が好調に推移した。コロナ前の2019年比でも3.2%増と業績回復が進んでいる。

顧客別では、円安効果などからインバウンドが122.6%増(21カ月連続/シェア7.4%)の477億円と、3カ月連続で単月としての過去最高額(前月394億円)を更新し、2019年比でも前月より7.4ポイントアップの58.4%増となった。国内市場も1.2%増(22か月連続/シェア92.6%)と堅調で、2019年比(3か月連続/0.4%増)においてもプラス基調が続いている。

地区別では、9地区で前年実績を超えた大都市(10都市/7.4%増/27カ月連続)が、インバウンド効果などから好調を維持したが、4地区で前年割れとなった地方(10都市以外の7地区/0.5%減/2カ月ぶり)はマイナスに転じた。

商品別では、主要5品目のうち4品目で前年をクリアし、この内、ラグジュアリーブランドを中心とした身のまわり品と雑貨はコロナ前の実績も超えた。国内外共に好調だった化粧品は、クリスマス需要もあり高伸した(17.0%増)。主力の衣料品は、天候与件からコートが苦戦したが、ジャケットやニットなどが動き、婦人服・洋品は二桁伸びを示した。食料品は、価格高騰の影響などもあり前年実績に届かなかったが、菓子は引き続きギフト需要が好調だったほか、クリスマスケーキも堅調で前年をクリアし、コロナ前の実績も超えた。

2023年年間売上高は既存店ベース(店舗数調整後)で9.2%増(3年連続/5兆4,211億円)、2019年比では3.0%減と、ほぼコロナ前の水準まで戻している。インバウンドは204.8%増の3484億円と、調査開始以来、過去最高額(2019年年間/3461億円)を更新した。

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